古式ゆかしいお手軽RPG。そろそろ中盤の終わりかと思ったらラスダンだった×4ルート。
全体的に軽めな古色蒼然たるRPG。
戦闘はサイドビューで、攻撃対象を選ぶ際に敵ではなく地点を指定するタイプ。
バラバラに散らばった敵を集めて範囲攻撃などで効率よく殲滅していく過程が、ちょっとパズルっぽくなっています。
一回の雑魚戦で出現する敵が少なくとも10~20匹くらいいるので、かなり時間を食うのですが、
その分エンカウント率は低めに設定されています。逃走もどうやら必ず成功するみたい。
ボスは、一定ターンごとに雑魚をばら撒きながら後衛へと下がるので、効率よく雑魚を捌いていくことが求められています。
人によっては面倒くさく感じそうですが、取り敢えずオート放置OKな戦闘からは脱却していますし、
一周目はそれなりに白熱したボス戦を繰り広げることが出来ました。
シナリオは、中盤の4章までが共通で、その後4ルートに分岐。
どのルート行ってもダイジェスト的展開というか駆け足気味の描写不足なシナリオで、
4つクリアで真ルート解放かと思いきや、オールクリアと表示され拍子抜けしてしまいました。
打ち切りエンドというよりは、1クール予定してたけど不評で8話打ち切りが決定になったから
最後の1話に詰め込めるだけ詰め込んで、無理な部分は切り捨てた、みたいな。
一部にルートロックがかかってることから周回プレイを前提として作られているのだと思いますし、
それを考慮して一周を短めに作ったんでしょうけど、
たとえ各ルートを統合して一本道に話をまとめたところで、やっぱり薄いという印象は揺るがないと思います。
そして、周回推奨のわりには、スキルや装備などRPGパートの手札は一周目クリア時点で全て出揃ってしまい、
2周目以降の楽しみがあまり増えません。
(周回要素は、レベルや所持品など全ての引き継ぎと、敵の強さの底上げ)
ダンジョンは、各ルートのラスダン以外はこれといった仕掛けがなく、構造も似たり寄ったり。
素材採取系サブクエがやたら多いのと相俟って、どうにも平板な印象です。
エロは、メインキャラは(妄想シーン含め)だいたい4回ずつ。プレイはシナリオほど薄くはないけどモザイクは濃い。
けど、好きなアングルあったんで個人的には満足。
まぁでも他人にお薦めはしません。