瑠璃√はないが、それでも、それでも・・・。
メインヒロインが一人攻略できません。
公式サイトに完成CGが載っていることがまたそれはそれで悲しく、寂しさでいっぱいです。
私は発売からいくらか日が経ち、どのような作品か理解した上でプレイしたのでさほどダメージはありませんでした。
ですが、やはり明らかなメインキャラクターが攻略できないのは、0点をつけられてもなにも言えないでしょう。メーカーの当時の対応も含め。
メインライターが書かれているシナリオは圧巻の出来で、
なによりもCGと音楽が素晴らしいとしか言いようがないだけに、とても残念でなりません。
繊細な心理描写、現実と箱庭(少し語弊があるが)の対比、胸を締め付けられるようなキャラクターたちの生い立ちや台詞。
行間を自分で考え、想像し、そこに意味を見つけられる人が楽しめる作品だと思います。
ライターのことを好きな人はもちろんですが、少しでも気になっている方はやって損はありません。
ただし、一言感想でも書きましたが、無いものに想いを馳せることが苦しくない人向けです。
私はこの作品で、攻略出来ない彼女のことが一番好きになりました。
とんでもなく甘くて、優しいこの箱庭があるのは、
とてつもないつらさや悲しさがあるこの世界なんだと痛感する。
そこが好き。