プレイを迷っているなら色々な作品をやる前にやってほしい。ほかのゴア作品をやったあとだと薄く感じてしまう。
あくまでも私の感想は「ゴア描写、グロテスクな表現に耐性があり、鬱々とした雰囲気の作品が好き」ということを前提としているので、そもそもそのようなことが苦手な人には当て嵌まらないと思ってください。
エロゲをプレイする時期によって感想や評価が変わるということは、twitterのフォロワーが言っていたことで、私も常々そう思う。
エロゲ歴はそんなに長くはないですが、クリア直後すぐに出てきた感想が、
「エロゲを始めたての時にやっていればもっと楽しめたのだろうな・・・」
でした。
というのも、ゴア描写が色々な他作品と比べてぬるく、画面は真っ赤だがモザイクも多い。
話の内容、ラストも割とスッキリしていて、特別後味が悪いだとかトラウマになるようなキツイ描写がない。
あとは完全に私情ですが、エロゲを始めた時からタイトルは知っていたものの、プレイが何年も経った今日になったことで、作品に対する期待値が高すぎた、という点です。
ですが、作品が面白くなかったかと言われればそうではなく、
起承転結はしっかりしているし、メインキャラ、サブキャラの男性陣含めとても個性があって良かったです。
Hシーンに関しては希衣佳ちゃんが特別性癖であっただけで、あとは特に何とも・・・、という感じで、
もう少し凌辱シーンをえぐく、ゴア描写がキツければ性癖ドンピシャで楽しめたと思います。
攻略順として、
メイン３人好きな順（あかね・葵・希衣佳）→闇子→ユカ→（ ？ ）
という形であって、話が進むにつれ徐々に真実が見えてくるので飽きずに楽しめました。
どうしたってユカがメインの話なので、ほかのキャラクターたちの話は短くすんなりと終わりますが、
そのメインのユカですら思いのほかあっさりと終わってしまったので残念でした。
ラスト、オチは可もなく不可もなく。好きでも嫌いでもない。特別面白くもつまらなくもない。
もう少しユカに感情移入できるような過去の描写とか主人公の言葉が欲しかった。
この物語は、闇子やもう一人のサブキャラクターに焦点を当てると楽しめるのじゃないかと思う。
そのもう一人というのが、本来の主人公とは違うので、裏主人公とでもいうべきか。
その人間のことを想うと、この物語の全貌はいかようにも変わっていくという印象です。
物語中盤から出てくるその人を想って後半は読み進めていたような形で、私が一番好きなキャラクターはその人なんだなと思い知りました。
その人の物語だと思うと85点以上付けたい。
でもこの作品はそういう意図で作られたものではないと思うので、純粋な作品全体の点数がこれです。
その人以外の好きキャラはゴア。喋り方可愛い。唯一文章読み終えても全ボイス聞いた。
純粋でおどろおどろしいキャラクターで、とてもよかったです。