まさに〝ゼロ年代〟。どこかで見たことあるような・・・?と感じる土台だが、オリジナリティが高い。CGは今時ではなく、ギャグも合う合わないはもちろんあるものの、シンプルに物語が好きです。
この物語の肝は主人公をどう思うか、だと思っていて。
正直、ダメダメな男だし、クズ発言連発するし、自己中だし・・・。
麻√の友人との会話はだいぶ厳しい。なんでお前そういうこと言っちゃうの!?と何度思ったことか。
でも私はそもそもこのライターの描く文章が好きなので、あまりマイナスな感想は抱きませんでした。
ただ、突飛なギャグ、謎に暴力を振るうヒロイン(やサブキャラ)、男同士の会話、「ホモ」などの言葉・・・、気になる人は気になるのだろうな、積んでしまう要素は沢山あるなと感じたので、他人にはあまりお勧め出来ないことが残念です。
幼馴染の世子√はもう本当に王道!という感じ。
近親相姦にこだわりはないので、正直実の兄妹だろうがどうだろうがどちらでも楽しめたけれど、葛藤する二人の様子は良かった。
後輩の麻√。これがこんなに後引くなんて。一番好き。
推理シーンはマジで主人公にイライラしてダメだった・・・、けど、それを乗り切ったあとの展開にはちょびっと泣いてしまった。
本家プレストーリーってなんだ?と思っていたが、これがめちゃくちゃ大切な話で涙ちょちょぎれた。
かなで√は、そもそもかなでが好みではなかったので期待値が低いまま進行したけれど、
結果でいうと、そうくるか!という驚きの連続で。
でもこれは好みが分かれるなぁと思う。
私は驚きが凄かったので、好きかと言われると、うーん・・・?となるところではある。でも好みの展開であったことは確か。
ここまで書いてきたけど、このゲームで一番視点を当てるべきは観子だなと思います。
観子は全員の素性を知っており、見守って、時には話を聞いてあげたりすることしか出来ず、そんな観子の気持ちを思うと苦しくなる。
どんな気持ちで今まで麻を見てきたのかなとか。
このままの作品だからこそ映えるのだろうなとはわかっていつつも、
夢を確かめるがリメイクされると知って、
りばスプもリメイクされたらもっともっと化ける凄い作品になりそうだな~と勝手に思っています。