BADエンドはどれも追体験をしているかのようで、つらくて苦しくて吐きそうだった。間違いなくトラウマ。だからこそGOODエンドに納得のいかない点も多く・・・。でもTRUEは意図せず私の大好きな物語だったので悔しい。本当に好き。
芹→理央→亨一→世界の順にプレイ。
芹と理央のBADは、ライターの精神を心配してしまうほどにつらく・・・、いやつらいとかいうレベルの話ではなくて、ライターさん正気!?としか思えなかった。
特に理央BADは今後一生思い出したくないしもうやりたくない、これを好きだという人の精神も正直疑うレベルでトラウマです・・・。すみません。
ここまでの感情を人に植え付けるほどのことが出来るライターの力量、それだけ凄まじい物語、と良い方向に捉えることももちろんできるけれど、やっぱりどんなグロテスクなゲームよりもグロテスクに感じてしまって、それだけでは済ませられないのが正直なところ。
だからこそ、この二人のGOODエンドに納得がいかない節があります。
攻略対象はこんなにもひどく醜い人間たちで、一歩間違えればいつでもBADに行きかねないのに、あんなにあっさり結ばれて幸せになるなんて・・・。恐ろしすぎる。
これはフィクションだと、ゲームだと言われたらそれまでなんだけど、それにしても私には受け入れられなかった。
ところが、亨一√のBADはとんでもなく好きなので困る・・・。
あんな考え方する珠生のこと、嫌いではないけれど、亨一にボコされてるのはすっきりしました。珠生をこんな風に描けるのもこえーよ。でも珠生なら言いかねないよな・・・という説得力があるのもこえー。ほんと全部こえーよ。
亨一はGOODもよかった。
ここまでで、うーん、まあHシーンも好きだし読み応えもあるしなぁ・・・と思っていたら、世界√でひっくり返りました。
あまり読解力があるほうではないので、珠生と一緒になって、「え!?じーちゃん!?ばーちゃん!?」「ここからどうなるの!?」「まさか世界が!?」となりながらプレイできたので良かった。
新興宗教の話が大好きなのと、ずっとずっとこんな話を探していたところだったので、世界BADめちゃくちゃ楽しめた。ありがとう灰アル・・・。
世界√もGOODよりはBADのほうが説得力があって好きだった。
最後までプレイした感想として、
ここまで人の心を破壊する文章を描きつつ、私の好みドンピシャな物語を描いてくれたライターの方に感謝します。ありがとうございます。灰アルは今後もこの方の描く物語を読みたいと思わせてくれる作品でした。
あとHシーンに割と尺があったので満足です。
ただやっぱり、芹と理央(特に理央)BADに心をズタズタにされすぎて、なかなか立ち直れる気がしないので、めちゃめちゃ高い点数はつけられませんでした・・・。