自分の陳腐な考察をいい意味で裏切ってくれる物語。序盤はゆったり進むので退屈だったが、キャラは可愛いしいい味出しているし、みんな好きになりました。
カルハの献血のくだりが「・・・!」となり良かった。名前の由来も。
一番好きなキャラがカルハだなぁ。
序盤はキャラゲー要素が強くて、改めて自分にはキャラゲーは向いてないないと実感させられるハメになったものの、
ラストがああなるからこそ、序盤のキャラクターたちの掛け合いが尊く、面白く見えてくる。
ノワールはねりが助けた猫?猫の恩返し?もしくは亡くなったねりの願望?
と陳腐な考察をしていたけれど、本当にいい意味で裏切られて満足です。
以下この作品で一番好きなところ。
キャラクター全員が真白を助けるために命を捧げた、というわけではなくて、
様々な苦悩や葛藤ののち命を落としてしまったが、最期には真白の中で生き続けていく、という展開なのが高得点。
自分を犠牲にして誰かを助ける展開も好きだけれど、こういう命の繋がり方もあるんだなぁと。
むしろ現実ではドナー登録をしてこうなることのほうが多いとは思うけれど、
それを自己犠牲の物語にせずに、こういう形に落とし込んだ物語というのは私にとって新鮮で特に良かった。