可愛いと鬱陶しいの間を行き来する女の子たちをどこまで許容出来るか。どこまでリアルと切り離して物語にのめり込めるか。最後の最後までやってこその作品。私は本当に大好きです。
リアルとどれほど切り離して物語にのめりこめるかという点は、
特に環√で、ただの民間人の主人公を強化外骨格に乗せるのはどうなのか?と思わざるを得ない。
小夜子√ですべての謎が明かされるということは知っていたので、強化外骨格に乗る主人公もなにかの伏線であったり、主人公も特別な存在であったのかと思っていたが全くそういうことではなかったので、この展開はさすがにありえないだろうと思ってしまった。
このゲームに高いリアリティ性を求めていたわけではないが、戦争だったり研究だったり、そういう世界観の中でこの行動はどうなんだろうなと。
この部分がとても引っかかってしまい、90点をつけようとしていたところ、とどまった。
キャラクターはある意味魅力的、だけれどとても鬱陶しい。
でもそこはライターの技量なのか、鬱陶しい中にも可愛さがしっかりとあって、私は本当に好きなキャラクターばかりでした。
サブキャラのユイニャンは鬱陶しい代表だけど、時たま誰よりも鋭い発言をしたり、
そんなこと言えるかよということをさらっと言ってくれるので好き。いなくてはならないキャラクター。
真相が明かされる√である小夜子が全く刺さらなかったので印象が薄いのだが、ラストもうまくまとまっており良かったように思う。