退廃的でレトロな世界観もさることながら、救いのない理不尽が付き纏うシナリオや独特のテキスト表現も相俟って極上の雰囲気を作り出していました。作品としては短いですが、それが気にならないほどの密度を持った作品だったと思います。
この作品にはバッドエンドしか存在しませんが、それがキャラクター達にとっても
バッドな結末だったかと言われれば、それはまた別の話。
個人的にエロがかなり使えたのが嬉しい誤算でした。
どちらかと言うとエロさより美しさを感じさせる一枚絵で、文学的な表現の一要素としてのエロのような
かなり偏ったシーンしかなかったのですが、どういうわけか非常に興奮してる自分に私もビックリだよ!