整合性の取れてなさ、主人公のパートボイスと残念な要素は多々あれど個人的に見たいものはほぼ見られたし、なによりいつまでも浸っていたくなるようなこのおとボクの世界をまた味わえたことが何よりの喜び。
一度聞いた話がその後の展開では聞いてないことになってたり、初セックス後にまた初セックスをしていたり、誤字脱字が多かったり、主人公がパートボイスだったりとまあ過去作と比較すると明らかに完成度は低くて正直時間なかったのかな?と思ってしまうレベルではあったんだけど、それをもって有り余る主人公の魅力と聞き心地の良い会話劇を堪能できたため満足度は高かった。
個別ルートに関しても整合性がどうこうはともかくお話としてはそこまで前作と差はないように感じた。僕は前作の淡雪ルートが特に好きでそれに匹敵するヒロインはいなかったにしても織女や茉理のシナリオ、おまけの海月姉妹シナリオはかなり楽しめたと言えるレベルだったと思う。
特に評判の悪い双子ルートに関しては初セックスした後にまた初セックスするようなテキストに流石にこれは……と思いながらも話自体はそこまで嫌いなものではなかったし、キャラとしては双子がかなり好きだったためそこまで不満を抱かずに終えられた。
2で初めておとボクシリーズに触れて、続けざまに3をプレイしたが今ではこのシリーズの虜になってしまった。まだ初代は未プレイであるためまだ弾は残っているけど、クリアしてしまった後のことを考えるととても寂しいので新作が出ることを祈るばかり。