キャラゲーより抜きゲーという印象の方が強い。
未プレイだが「Magical Charming!」が高評価であったり、ライターの過去作「プリンセスうぃっちぃず」が大好きだった為、何かシナリオ的に仕掛けがあるかと期待して購入。結果、システム・演出的には頑張っている部分があるもキャラゲーの範疇は抜け出せていなかった。というか抜きゲーの印象の方が強い。
【加点要素】
・主人公の設定
探偵編、執事編、旅情編、剣豪編とあり、それぞれで主人公の初期設定が変更になっている。試みとしては面白く飽きずに楽しみやすい。
・抜刀モード
選択肢や作中の物を切ることができ、それにより新しい展開が発生する。演出として爽快感があり楽しい。
・フローチャート
他メーカーでも採用されているがフローチャートで進行状況+分岐が分かるので大変攻略しやすい。特に他キャラENDを攻略後に進める√が多いのでこれが無ければダレただろう。
・エロ
回想が26あり、それぞれ中々濃いので抜きゲーとしてもいいかも。特殊エロとして足コキ、パンストコキ、へそコキ、飲尿とかもある。おもらしが各キャラ完備なのでそっち方面が好きな人は更に良いかも。初めはエロ2回あったからEDかなと思ったが、更にエロあって驚いた。ここの充実具合は素晴らしい。
※ふみたけ絵でお赤飯前の幼女のおしっこを飲んだり、キャバクラ・ソーププレイしたい人には更にお勧めです。
私はシナリオ重視派の為、以下結構辛口です。キャラゲー好きな方は特に気にならないかもですが。
【減点要素】
・シナリオ
中身が無い。何を伝えたいか分からない。矛盾点とかツッコミどころが多すぎ。まあキャラゲーだからと言われればそれまでなのだけど、特に酷いのが探偵編、執事編、旅情編、剣豪編で主人公の設定を変えたはずなのに、あんまり作中で変化を感じなかったこと。唯一執事編だけはもてなす側に回るので設定変化が楽しめたが、それ以外は主人公の性格・思考にあんまり大きな変化がない。勿体無いな~。
・探偵編
探偵編と言いつつまったく推理要素が無い。はっきり言って茶番。ひみつ手帳で重要な情報が記録されるが、使わずクリアできる。せめてもうちょい「なるほど!」と思わすシナリオ書いてくれよ…。それか密室を解決するとか。名前負け。抜刀モードに一瞬「御神楽少女探偵団」の推理トリガーような感じかと思ったトキメキを返してくれ。
・おさわりモード
タブレットだったらあんまり違和感ないかもしれないけど、PCプレイ者からしたら舐めとんのかと。本気で作ったとは思えない手抜きっぷり。マウス操作でキャラを触るわけだけどその時にポインタが通常のまま。そこは手とか舌とかのポインタに変わるべきだろ!他社製品で勉強しなおすべき。触る範囲も狭く反応も少ない為、これを売りの一つにするとは酷い。
素材は中々良いもの揃えたのに無難なものに仕上がってしまった。シリアスの強弱がほとんど無く常に軽い感じが駄目。言霊と反動という設定も面白いものがあったのに。もう少しラスボス風格のあるキャラとか死への恐怖とかあればな~。