エロゲらしからぬ作品。
流石の早狩作品。エロゲ特有のご都合主義がほとんど無い。キャラ達も一人一人が完全に主人公。それぞれのキャラに行動原理として理解できる過去・想いが存在している。そして全員面倒くさいw。「なんでそこでキレるんだ」と何回思ったか。だからこそ余計人間臭いですけどね。
攻略キャラ1人だし、似たような展開が続く3√でダレたけどTrueやって納得。構成としてこうしないと駄目なのは理解できた。Trueでキーマンとか新キャラが出てきたと思ったら、やっぱり面倒くさい奴らで笑った。でもゲームを終えると全キャラの今後の人生を知りたくなるくらいに愛着が湧いていた。
こうゆう作品は売りにくいと思うけど年に1本くらい出て欲しい。他ライターもこのような恋愛物を書ける力を持っているかもしれない。けど、実際にエロゲ媒体では売りにくいから書いて無いのかも。そう考えると、兼業ライターの強みかもしれんが早狩作品は貴重だし自分にとって心に残る作品を出してくれる。
「才能とは、継続する情熱のことである」