よくできている。この会社の作品を他にもプレイしてみたいと思えた。
エロゲーにおいて外出し、中出し選択はCGを回収するのみであまり意味のないものが多い。そんななか、今作は外出し中出し選択はTRUEEND、BADENDを決める重要なファクターになっている。この点は非常に斬新で独創的である。また、BADENDも含めて一つの物語になっているところも良かった。
最後まで志摩が何者かハッキリしなかったところも好感が持てた。もし、人より高次元の存在があったとしても、人はそれを認識できない、という考え方がある。志摩が「人間ごときに」と言ったことから分かるように、人間を見下せる身分の高次元な存在に志摩は位置しているのだと思われる。つまり、最後に下手な説明をつけるより、今作のようにハッキリと分からない現象があったほうが理に適っているように思える。
ループ系のENDにするために、主人公が既視感を抱いている描写が多々でてくるが、あれをもう少し抑えるとラストの衝撃が大きくなると思う。ENDの方向性がなんとなく想像できてしまったのが残念。
淫乱へと堕ちる過程ももう少し丁寧にした方が良い。ドラッグが裏テーマになっているのですぐに堕ちるのに違和感があったわけではないが、ヒロインが4人いたので終盤は単調に感じてしまった。