淫乱に落ちる過程に拘ればもっといい作品になったはず。
このゲームは、淫乱に堕ちる過程を描いてそこからGOODENDと陵辱ENDに分かれるという構成になっている。こういったエロゲーで最も重要なことはENDではなく淫乱に堕ちる過程をどれだけ丁寧に描けるかということだと思う。淫乱に落ちる過程を描くにあたっての重要な要素は、ヒロインが主人公に従う強い理由だ。これがなければリアリティがなくなり、ご都合主義の展開となり作品に説得力がなくなってしまう。このゲームはここが弱かったと思う。
上記のヒロインが主人公に従うこの作品での理由は、中途半端な仲の同級生の援交が担任教師にばれてしまい、それを黙っている代わりにヒロインに淫行するというものだった。これはあまりにもご都合主義だ。親友だったり幼馴染だったりしたら百歩譲って納得できるが、ほぼ話したことがないような一クラスメイトの身代わりに淫行をさせられるのに納得するなんて頭がおかしい。これらを納得できるほどのヒロインの強烈な正義感が描かれていればまだ納得もできたのだが、それもなかった。この作品ではここが最も足りない。
次に気になったのは、2回目のセックスですぐ感じて卑語を連発していたことだ。ヒロインは望んでのセックスでもないのにセカンドヴァージンで喘いで卑語を連発していた。これにはリアリティがなく強烈な違和感を覚えた。
最後に、ENDについてだ。陵辱、ハーレムENDが気持ち悪かった。ああいう終わり方をしていいのは作品にメッセージ性があっり、GOODENDじゃないことに意義がある作品に許される特権だと思う。この作品はただの抜きゲーでなんのメッセージ性もないのにああいった終わり方を容易にしないほうがいいと思う。抜きゲーは抜きゲーらしくバカ(ほめ言葉)な終わり方をすればいい。