ほのかルートの完成度はかなり高い。主人公の変わり様には少し恐怖を覚えた。
主人公が怖い。序盤では姉ちゃん大好きっこでバカだけどいい奴という印象で、このままイチャイチャしながら物語が進んでいくと思ったのだが、個別ルートに入ったあたりから性に完全に支配されるようになり、ほのかルートではほぼ強姦だった。抜きゲーでは定番の現実の倫理観が適応されないイカレ主人公という設定ではなく、また序盤の印象がいい奴だっただけに、中盤との性格の相違に恐怖を覚えた。しかし、パッケージから見るにイチャイチャ系の話ではないことは容易に想像がつくし、主人公の性格もいきなり変わってしまったわけではなく、好きの気持ちが捻じ曲がった結果だったので違和感は感じなかった。つまり、これに関してはユーザー側の落ち度であり、マイナス点ではない。
ほのかルートがお気に入りだった。彼氏を作ろうとするほのかへのもどかしさが非常によく表現されており、近親故に中だしを異常に嫌がるシーンや強姦まがいのセックスをした主人公を赦してしまうシーンが非常に良かった。
エロゲーは笑おうと思ってプレイしているわけではないので、テキストや展開についてあまり笑ったことがなかったのだが、このゲームのテキストはバカさ加減が非常に面白く、笑えるシーンがたくさんあった。
総評としては、姉弟モノとしての完成度が非常に高い。現実でありえないのは分かっていても、変なリアリティがあり意表をつかれることが多かった。ほのかルートの完成度が特に高かったのが印象的。