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t2さんのこいなか -小田舎で初恋×中出しセクシャルライフ-の長文感想

ユーザー
t2
ゲーム
こいなか -小田舎で初恋×中出しセクシャルライフ-
ブランド
eRONDO
得点
84
参照数
4094

一言コメント

【おしっこ】野々原みお1強ゲーの「エロテキスト」×「声優」の破壊力が高い卑語抜きゲー。欠点もいくつかあるが、ボリュームとエロさは十分にあり不満点を吹き飛ばすパワーがある。とにかくエロいゲームを求めている人にはオススメできる。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

※ネタバレあります
※この感想は個人の妄想です

●裏ワザ「Shift」+「Backspece」で1つ前のテキストに巻き戻せます
●インストール開始からしばらく時間がかかる仕様です(私の環境で5分くらい)。ディスクが回ってなくてもフリーズではないのでしばらく待ちましょう。
(ゲームエンジン「椎名里緒」の仕様)


インストール容量は3.78GB (Ver1.01d)

九堂舞   CG41枚(通常CG5枚、HCG36枚) シーン数10+調教8種(58)
野々原みお CG41枚(通常CG3枚、HCG38枚) シーン数13+調教8種(51)

オカエリ  CG7枚(通常CG0枚、HCG7枚) シーン数6
廣瀬もとか CG7枚(通常CG0枚、HCG7枚) シーン数6
涼原ひびき CG7枚(通常CG1枚、HCG6枚) シーン数5

ハーレム  CG7枚(通常CG1枚、HCG6枚) シーン数6

CG合計110枚 回想46枠
BGM30曲 ボーカル曲は5曲

(※実エッチシーン数で独自カウントしているため、シーン回想モードで見られる回想数と少し異なります)



野々原みおのエロ詳細

■■通常イベント

●1 「プロローグ7」(全裸)
初体験。

○2 「深夜のオナニー」(パジャマ) (※シーン回想に登録されません)
股間を鏡に映してオナニー。3段階。

○3 「おしっこへの目覚め」(巫女服)
茂みで《のの》が放尿しているのを目撃。

○4 「お風呂場69」(全裸)
お風呂ピロートークの後にイベント発生。「おしっこを飲む」「飲まない」の選択肢あり。おしっこ2回。

○5 「学校でおもらし」(制服)
教室で愛撫でイカせる→《のの》にパンツを履かせたままおしっこさせる。

●6 「勉強会でH」(私服)
後ろから。

○7 「プールイベント」(水着)
シャワー室でおしっこ「飲む」「飲まない」の選択肢あり。飲むとそのまま舌でイカせておしっこ2回目。

●8 「神社で背面座位」(巫女服)
境内でおしっこ。
背面座位でセックス。「主人公専用おま○こになる」と神様に誓わせる選択肢あり。撮影あり。

●9 「メイドさんフェラ」(メイド服)
のの攻め・主人公受けの言葉攻めフェラ。3回射精。撮影あり。
セックスして中出し。

●10 「神社でバック」(巫女服)
中出しプロポーズ。

●11 「温泉旅行」
露天風呂で中出し。
部屋に移動して危険日赤ちゃんできちゃう中出し(浴衣)。

●12 「家で露出」 (※シーン回想に登録されません。花修行パートではなく通常イベント扱いだと思われます、多分。)
セックス後に《のの》が全裸でトイレに行く→全裸で家中を歩き家族みんなに見せつける→制服でセックス→お掃除フェラ。

●13 「肉欲エンド」(全裸ウェディングドレス)
境内でボテ腹×騎乗位×中出し。



■■調教モード

●キス(4段階)
主人公の顔あり。

●おっぱい(4段階)
拝んだり揉んだり摘んだり。

●おま○こ
前から 4段階 おしっこあり
後ろから 3段階 撮影あり。

●ご奉仕
指舐め 4段階
足舐め 4段階
フェラ(舐め) 3段階 顔・身体・口内への射精選択可能。
フェラ(銜え) 3段階 顔・身体・口内への射精選択可能。
パイズリ 3段階

●視姦する(4段階)
Lv3 →制服でおま○こ腹話術 撮影あり。
Lv4 →メイド服でWピースポーズでパンツを履いたままおしっこ→中出し 撮影あり。

●露出プレイ(4段階)
Lv2 《もとか》の部屋の前でセックス。《もとか》に喘ぎ声とセックス実況をたっぷり聴かせるプレイ。
Lv3 公園でコップに向けておしっこして主人公が飲む→フェラ飲尿(主人公のおしっこを《のの》が飲む)。
Lv4 夜の教室・全裸で撮影しながら質問攻めセックス。乳首ローターと身体にラクガキあり。

●A開発
A開発 3段階 アナルビーズ、アナルバイブあり おしっこ絶頂あり。
Aファック 2段階

●挿入する(6段階)
Lv1~5は制服。
Lv3とLv5はセックス後にフェラあり。
Lv4はおしっこあり。
Lv6は「メイド服」「巫女服」選択可能。


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実質的な前作は『らぶらぼ~調教なんて興味のなかった俺と彼女の放課後SMラボラトリー~』(bolero)。
『らぶらぼ』チームが、ファンディスクの制作中止など色々あって、新会社「eRONDO」を立ち上げての第1弾ゲームが『こいなか』になります。


『こいなか』は和姦調教ゲームでエロエロです。

メインヒロイン2人 + サブヒロイン3人
《九堂舞》は「神堂劾」さんがシナリオ担当。
《野々原みお》は「駒井半次郎」さんがシナリオ担当。
《舞》と《みお》は調教パートとADVパートあり。エンディングは「ラブラブエンド」「肉欲エンド」の各2つずつです。
片ヒロイン攻略後に調教パートのフリープレイあり。

《オカエリ》《廣瀬もとか》《涼原ひびき》はサブヒロインで調教パートなし。孕ませなしです。ボリュームも少なめで特に本番シーンが少ないですね。
全員攻略後にハーレムルートあり。
タイトル画面に大きな「CG・回想フルコンプ」ボタンがあり。インストール直後から全部見れる仕様。しかしハーレムルートだけは普通に全部プレイしないと見れません。


「駒井半次郎」さんのエロテキストが『こいなか』の全てと言っていいほどの特徴とエロ破壊力があります。
完全な「駒井ゲー」・「《のの》1強ゲー」です。
このゲームをプレイした人ほぼ全員は、「駒井半次郎」さんの名前を二度と忘れることはないでしょう。



■■悪いところ

●塗りの弱さ

CGの数は標準を超えていて、いやらしい表情が揃っていて素晴らしいのですが、体位・CGの構図は標準的なものが多かったように思えます。
塗りは酷いですね。肌の色に艶がなくゾンビのような暗い塗りをしています。絵が弱いと言われる商業エロゲーよりもう少し下の評価です。
抜きゲーではCGの美しさは重要。スタッフ少ない新会社のようで塗りスタッフはほぼ外注のようですが、もう少しまともなところに発注しましょう。

また精液差分なども弱い。テキストと合ってないところも多ければ、中出ししたはずの精液が消えることも。モザイクサイズも安定せず大きめ。
絵で抜かせる気がないゲームですね。女の子の表情だけは悪くないだけにとても残念。


●システムの弱さ

システムは動作最低限です。
気になるのは「SAVE」「LOAD」等のアイコンが常時表示なこと。他の抜きゲーでも表示表示仕様のものはまだ多いですね。CGを見続けるのに邪魔になります。

バグも多い。セット版を買ったので最新パッチ適応済みのはずなんですが、
69シーンの後の調教パートでフェラ初めてだったり、突然「花修行最終日」と言われたのに次の日も続いたりとフラグ管理が酷いです。
《舞》の調教パートで何度選んでもNew表示が消えなかったりします。
Ver1.01dパッチ=ファンディスク発売時の発売1年後パッチでも目に見えるバグが残っているとなると、初回版はどれだけ酷かったのでしょうかね?


●調教ゲーとしての弱さ

調教ゲーは本来繰り返して遊ぶものですが、
『こいなか』の場合は最初に調教ヒロイン1人を選ぶだけ。パラメータが無く総当たりで項目を選んでいくだけで全部見れます。
おかげで面倒くさいだけの仕様に。差分集めが大変でした。(救済としてフルコンプボタンはありますが)
難しいフラグ管理は無いはずなんですがバグだらけです。
そして「中出し1回したら終わり」なので調教ゲー独特のエンドレスモードが出来ないのは痛いですね。

形は調教ゲーでも中身は調教ゲーぽくない。ただのエロシチュエーション集であってエロエロを楽しんでね!というメッセージなんでしょう。



と、ゲームのクォリティーはとてもとても低い。ボリューム以外は同人ゲームと同じくらいです。
それでも評価が高い理由はもちろん、駒井テキストのエロさが不満点を吹き飛ばすからです。



■■野々原みお

幼馴染設定ですが幼馴染属性はありません。まともな萌えイベントも皆無。シナリオはあってないようなもの。
ひたすらエロ!エロ!エロ!と畳み掛けてくる内容になっています。本当にエロしかありません。
《のの》の内面・心理描写もすべてエロ。萌えゲーのようなキャラ感情を掘り下げることは一切せず、エロエロ娘が(性的に)壊れていく物語です。

《のの》は段階的にエロくなっていきます。eRONDOのお約束「エッチなことを通じて彼女たちへの変化を楽しめるお約束を作ります。」を具体化したキャラです。
エロゲーでは当たり前のように感じますが、ちゃんとエロ順番にエロさが右肩上がりであること、エロを通じての変化は他のゲームよりはっきりしています。

だからと言って序盤のエロを手を抜くということもなく、いきなりおしっこ→飲尿→パンツぐっしょりの洗礼からスタートして違いを見せつけます。
ヒロインのおしっこを喜んで飲めない主人公はエロゲー主人公失格だと思っています。ヒロインの全てを愛しましょう。
特に漏れそうなのにあえてパンツを履かせるプレイには感心しました。おむつプレイともまた違います。
全部で10回!もあるおしっこシーンで膀胱の緩さでエロキャラクターを作っていく。おしっこ属性のヒロインの中でも最上級ですね。

おしっこの他のもう1つの属性が「ハメ撮り」なんですが、こっちは私の属性外。「駒井」さんは撮影が大好きなようです。
主人公のオカズは中出しセクシャルライフでは必要ないでしょう。もう自家発電することすら許されていません。
エロいことを言わせるだけなら普通のセックスシーンで十分です。現代エロゲーはヒロインがわざわざセックス実況してくれるのですから。
そして三次元プレイヤーは主人公とヒロインのえっちなことを覗き見ているわけですから、ハメ撮りは二重撮影状態になります。
他の人に見られることによる羞恥心と快楽を目指しているのはわかります。毎回サブキャラ乱入ではワンパターンになりがちということなのでしょうか?


中盤以降は淫乱に開発されていく自分の身体に戸惑いと罪悪感が特徴。非本番中心の前半からちゃんと本番重視になっていと安心。
調教ゲーらしいプレイより、心を調教していく描写が多いです。

「秋野花」名義と「蒼依ハル」名義について。前者のゲームなら山ほどプレイしているのですが、どうも抜きゲー名義になって破壊力が変わったように感じます。
1つは卑語の無修正。「オチンポ」が多過ぎる…多過ぎる…多過ぎる…何回言っているのかわからないくらいの
卑語連呼ゲーの『こいなか』では卑語無修正の効果が大きく、声優の真価が発揮できます。
他に「のおおおお」が多いですね。下品な台詞?とされ萌えゲー名義ではあまり見ません。
2つ目は後半の演技をちゃんと変えているところですね。序盤は少しゆっくり喋っていますが、後半は泣き叫ぶかのようなスピード感のある喘ぎに変化します。
体験版をやった時は「秋野花」名義とあまり変わらないなあという印象だったのですが、本番中心の後半は凄まじいものがありました。
ワード数が全部で21163もある台詞量の多い抜きゲーで、「駒井」さんのエロテキストはどれもめちゃくちゃ長い。
量があるとそれだけ早く喋る必要があり後半の喘ぎ声が早くなります。こうなってくると撮影ネタもエロワードのスピード調整の役目もあったんだと感心しました。
3つ目は罪悪感です。「私エッチな子でごめんなさい」等の罪悪感を感じる台詞は「悔しいけど感じちゃう」と似たような効果を引き出します。
フェラシーン以外は《のの》総受けエロなので罪悪感の台詞とマッチしています。

エッチシーンに「お嫁さん」を意識したセリフを入れたり、ちゃんと孕ませ台詞とボテ腹シーンがあったのは大きく評価。
エロゲーは中出ししまくっているのですから、中出しセクシャルライフならお腹が膨らむのが望ましいです。
「ラブラブエンド」ではついに境内を全裸で歩き出します。文化人が服を着るのなら原始人は全裸で生活します。
ヒトである「理性」を失って牝の「本能」に目覚める《のの》の調教の完成形ですね。セクシャルライフは性の「本能」の物語なのです。
「本庄マサト」さんの絵と巫女さん幼馴染、野生のエロスのギャップも効果的です。

エロを通して「エロい娘=野々原みお」のキャラクターの成長を描いています。2ルートで彼女の壊れっぷりを全て魅せています。
「駒井半次郎」さんにしか書けないインパクトの強いエロの形を示してくれました。これは職人芸と言っていいでしょう。感服しました。



「エロを使って壊れていくヒロインの魅力を描く」は他のライターだと「J・さいろー」さんがまず思いつきます。
「駒井半次郎」さんのほうがエロさは2ランクくらい上です。ただし駒井ヒロインに萌えは皆無なので注意。あくまで電波な本能に目覚めたエロいだけのキャラです。
他の人に『こいなか』を薦める場合「萌えがゼロになってエロくなったJ・さいろー」と言えば60%位は当たっているような気がします。
繰り返しますがこのゲームに萌えはありません。萌えゲーではないので注意。


■■みお以外

駒井キャラが強烈すぎて、その他キャラ扱いされている《舞》。
道具プレイ(バイブ・ローター・縄縛り)やアナルプレイ担当です。調教ゲーらしいプレイが多いです。中出しセクシャルライフ要素が薄いのは残念。
天然ボケネタが多く笑えるものもありますが、終盤までしっかり理性は保っていているので階段状のエロさになっていません。(これが普通です)
萌えやコメディ要素は《のの》に勝っていますよ。使えるシーンはいくつかあるのですが、全体で1つのストーリーにはなっていません。(これが普通です)

サブキャラは非本番→少し恋愛でゴタゴタ→本番数回のパターン。
特に残念だったのは《もとか》。ロリ系ビジュアル的に、義妹属性的に《もとか》狙いの人も多いと思いますが、
エロ・シナリオともに一番残念です。1人だけ専用エンディングがなく扱いは最悪です。《もとか》目的で購入するのだけは絶対に止めたほうがいいでしょうね。
《オカエリ》も「駒井」さん担当?かもしれませんが《のの》ほどエロキャラが完成されていません。サブシナリオなので。



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■■総評

「《のの》たん最高にエロかったよ!」以外に言うことないような(笑)。

塗りやシステムに不満あり。シナリオと萌えは全然ダメ。
《野々原みお》のエロさがこのゲームの全てです。「駒井半次郎」さんのエロテキストと「蒼依ハル」演技でえろえろヒロインを完成させています。
何かエロいゲームを探しているなら『こいなか-小田舎で初恋x中出しセクシャルライフ-』はお薦めです。
1強ゲーだとボリューム不足を心配する人もいるかもしれませんが、《のの》1人だけで十分すぎるボリュームがあるので全く心配いりません。


1週目に《のの》をボテ腹にして賢者タイムに突入している時に
エンディングテロップで「ARE YOU HAPPY?」と表示されて大笑いしました。
「YES!YES!YES!」。ありがとう《のの》たん。