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t-toufuさんの13人の麗しきケダモノの長文感想

ユーザー
t-toufu
ゲーム
13人の麗しきケダモノ
ブランド
Mink
得点
80
参照数
1724

一言コメント

良質なスプラッタゲー

長文感想

題材は実際に命のかかった人狼ゲーム。とてもいい舞台背景だと思います

ぶっちゃけますが登場人物は大体死にます。内、死体CG付きもかなり
個別ルート分岐のある3人以外は選択肢をどう頑張っても救う事は出来ません。折角の面白い題材なんだからもう少しルートに幅を持たせて、選択肢を意味あるものに出来なかったのかなぁと、そこは非常に勿体ないです

CGにおいて目に見える、とまぁ外部的な恐怖感や臨場感は非常にうまく見せられており、ここは非常に評価出来るポイントだと思います
しかし登場人物の心情といった内部的な恐怖・焦燥、滲み出るような感情がうまくテキストで表せていなかったように感じました


あとEDテーマ曲がなく、ゲームが終わった後の余韻がスタッフロールが流れるだけで、うーん、なんだかなぁと
普段のminkなら別にそんな事気にしないんですが、仮にも20周年記念作品ですし、その辺りもうちょっと頑張れなかったですかね?


何だかこう書き出しているとマイナスポイントばかりの気がしますが、ネタバレを隠して書いてるとどうもこんな感想しか出てこないですが、実際ルート進めてみますとこういった人死にがかかわってるようなゲーム好きな人にはかなりおススメする出来です
プレイしてる時は展開が読めず、続きが気になって仕方なかったですし



人はどこで何をして、そしてそれを誰にどういう風に思われているのか、わからないですねえ