ミドルプライスかくあるべき、エロゲーかくあるべきという素晴らしい見本
背景のしょぼさや、微妙に不満足なシステム、複数人でハモる場合の音声ズレの酷さなど
細かい不満点はそれなりにあるのだが
それらが些事にしか思えないほど満足出来た作品。
かたちだけの『エロ』が溢れる昨今のエロゲー業界において
読ませるエロテキストを書き、魅せるエロ原画を描き続けてきた保住・ミヤスコンビの
「こんぶ」以来の新作は、
恋愛と友情とセックスに衒いなくぶつかった意欲作でした。
読みやすく分かりやすく、それでも人によってはクセがあり過ぎると感じてしまう保住シナリオは
下手に長く重厚にするよりはこれくらいの規模のほうが上手く消化できるのかも