登場人物たちが悲しむ姿を見るのが悲しい。そして、それを乗り越え、喜ぶ姿はうれしい。素直にそう思うことが出来た。視点が変わり、登場人物が思っていることが分かるということ。それはよくもあり、悪いことでもあるが、この作品はうまくそれを生かしていたと思う。シナリオ、システム、音楽、CG全てにおいて文句なし。そして、思ったことがある。
自分が見たかったものは、人が幸せになる姿。人が数々の苦難を乗り越えて、その末にようやくたどり着くことの出来た幸せ。それを見たかったのだと。人であるが故に完璧ではなく、人に知られるとよからぬことになるようなこと、人と人の間で起こる問題もたくさんある。それを隠して人は生きていく。この物語はそんな隠されたことを持った少女達の問題を主人公が解決していく。結末はいつも幸せで、微笑ましく、希望に満ちて。
ゲームとして、選択肢の少ないことはマイナスだと思う。しかし、私はそれで登場人物が幸せになれるところだけを見ることが出来て良かったと思う。登場人物たちが本当に好きになれるようなゲームだからこそ思ったのかもしれないが、彼女達が最終的に苦難を乗り越えて幸せになれたことをうれしく思えた。そして、それを見て幸せだと思った。
そして、他のルートにも手を出すのがためらわれた。違う子を攻略対象にするとこの子が問題解決できずに幸せになれないのではないかと思ってしまったから。
感情移入しすぎですね(笑)。
それぞれにルートに関する感想。
風祭 みやび
一番最初に選んだルート(以下攻略順)。みやびちゃんぷりちー。この言葉にすべてが集約されてますね。リーダさんとの三角関係が成り立つのかが気になります。Fandiscでぜひともやってほしいです。彼女を一番最初に攻略してよかったと思います。他のルートにも共通で出てきてますし、やはり始めに知ることが出来たのが物語り全部を楽しく過ごせた理由の一つだったのでは。
仁礼 栖香
漢字変換が出来ないのですが・・・。この子が一番お嬢様だと思う。案ずるより産むが安しですね、一言で片付けるならば。あと、ビックリするくらいHシーンが多かった。殆ど画像が使いまわしなのはどうかと思うけど・・。シリアナードレイはないね。思いっきり茶吹きました。
鷹月 殿子
親子関係から愛情へ・・・。こう書くと何か背徳的だな~。見ていてすがすがしかった。雰囲気としてなんとなくあっさりとしていた気がする。
八乙女 梓乃
まさかそんなことをやっていたとわ!、というのが初見の感想です。殿子ルートとか半分伏線ですね・・。
とりあえず坂上は東京湾に沈められるといいよ。と本気で思った。
相沢 美綺
元気いっぱい。見ていて元気になりますね。とりあえず、ヒロインの中で抱えている問題が一番軽いのだろうという印象を受けました。実際そうなんだが。
元気な子がおしとやかにするというギャップがたまりませんね。
榛葉 邑那
なんとなく主人公よりも年齢高そうだと思ってましたが、そうだったなんて・・。まさか鹿の人がそんな人だったなんて!と今までの予想を覆されたと思いました。このルートは最後にやるべきではないかと思います。最後でよかった。
他のルートでの感想は耳年増でしたし。
いや、今年はこんにゃくといいこれといい、いい作品が多い年でした。
公式では「かにしの」が愛称なんですね。「ぎ」を入れると「蟹岸の」になっちゃうからこのほうがいいのかw。