閃の軌跡の世界観を土台にしたオリジナリティも光る作品
はじめにこの作品は日本ファルコムが発売する閃の軌跡をオマージュして作り上げた作品であることは共有しておこうと思う。
私は軌跡シリーズを全作品プレイしているので、具体的な点はをすべて挙げていたらキリがないが、明らかに意識しているんだろうなぁって設定を上げてみる。
・身分や種族の垣根を越えて作られた新たなクラス
ジュエハ:ペガサス組 閃:Ⅶ組
・ペガサス組の担任となる教師
シャーロット先生(ジュエハ):意志はトルマリン(雷の能力の持ち主)、旅の途中でヴェオと出会い学園への入学を勧める
サラ教官(閃):紫電の異名を持つ、Ⅶ組のうち1人と過去に出会い士官学校に入学させている
・クラスメイト内での差別意識
マークス(ジュエハ):過去からセリオンへの差別意識を持っている
マキアス(閃):過去から貴族への差別意識を持っている(ヴェオは性格的にはアッシュを思い出すけど、当初のポジション的にはユーシスだよなぁ)
・庭園(ガーデン):これに関しては軌跡とジュエハで目的と名前がほぼ一致
少数精鋭で自由が認められている敵だとメデューサはやっぱり結社と被るし、ラストバトルに向かうまで大人や味方が助けてくれる展開とか閃の軌跡あるあるだし、最初から最後まで軌跡っぽいシナリオだったのは間違いない。
軌跡シリーズの世界観やシナリオのクセを踏襲しながらも、オリジナリティも光る部分はあった。というかミスリードに関するシナリオは本当にすごかったと思う。
オマージュとなった元ネタを知ってる知らないで評価も変わってくるかなという印象。自分は軌跡みたいなシナリオ好きなので普通に面白かったし、光る所はあったが、逆にオマージュ元の作品を知っていると神作扱いする気にはなれなかった。
軌跡知らないけど、鬱展開あっても面白ければ全然いいって人にはおすすめできるし、今年出たゲームのなかなら今のところ上位だと思う。(むしろ軌跡知らないほうが楽しめるまである)
もし、ジュエハ面白かったら閃の軌跡もぜひプレイしてみるといいですが、ナンバリング4作に加えて1作の5作あってどれもプレイ時間50時間超えが普通なので、時間ある人にしか勧められぬのが難点。