ヌキゲーの皮を被った良シナリオゲー
幼馴染と共にすごろくの世界にとらわれ、すごろくの指示により理不尽系のエロをさせられまくるヌキゲー……と聞けば嫌がるヒロインに理不尽な辱めが待っているタイプの話を想像するかもしれないが、正直な所、それを目的に購入をした人からすれば不満のあるゲームかもしれない。
すごろくでのエロい指示も催眠にかかっていることも多いため、ヒロインが嫌がる描写も少なく純愛だ。また、すごろくの指示も特殊性癖が多く含めれており、万人受けしにくいものもあるので実用性に疑問を持つかもしれない。2012年の作品でアナルがここまでリアルに描写されてることだけは驚かされた。
あまり期待せずに息抜きで始め、こんなものだと思っていたところ、予想をいい意味で裏切られることとなった。これは間違いなくヌキゲーの皮を被った良シナリオゲーである。必ず最後までやることを推奨したい。
作中通して一番印象が変わったキャラは乙女、サブヒロインではあるがシーンは十分に用意されている。この意味は作品を最後までやるとCLOCKUPの配慮が伝わってくる。起承転結共に筋が通っていて、ヌキ方面以外でケチをつける所がない完成度の高い作品である。
とはいえ、最初からシナリオゲーとして期待値を持って購入するほどの作品ではないので、CLOCKUP作品をいくつかやっていて雰囲気を掴んでいる人や、隠れた名作を探している人におすすめだ。