もしかしたら名作かもしれない。でもパルフェの後に遊ぶと良作にしか見えない。
名作と評価する人の気持ちも分かります。
思うに「この青空に約束を」を名作として受けいられるかは次の2点にかかってる気がする。
1.「この青空に約束を」は終わりを迎える物語である。
パルフェが「続いていく物語」だったのとは対照的。
いつか必ず訪れる別れを描いたことは決してマイナスではありませんが
作品世界を愛する人ほど、この連中にはいつまでも馬鹿をやっていて欲しいという気持ちがあるはずです。
2.主人公の万能性
前作の主人公も実際は十分に高スペックでしたが描写という点でより際立って見えます。
この手のゲームにおける「何でコイツが女に好かれるの」問題に対する一つの答え
「惚れられて当然のスペックだからです」という回答は
自分がダメ人間であるせいか完全には受けいれることが出来ません。
前作の主人公、仁が卵料理だけは得意、シスコンといったコミカルな欠点をさらけ出すことにより
人間の持つ嫉妬パワー、劣等感パワーを軽減させていたのに対し
こちらは女好き(そしてこれもヒロイン達に好意的に解釈されている)ぐらいしか目立った欠点がなく
プレイヤーの大半を占める(失礼)非モテ、非リア充層に対する配慮が不十分だったかと。
やや長文になりましたが「プレイする価値があるか」という質問には
即答で「プレイする価値のあるゲームです」と答えられる良作。
上記にあげた2点のような要素が嫌いでないのなら楽しめるはずです。