KEYは健在なのだろうか。
本日、ｐｏｃｋｅｔｓルートまで攻略しました。
正直楽しかったが、これをＫＥＹ作と断言して良いのかというと正直迷います。
雰囲気や話の流れはそうと言えるが、過去にプレイした作品のように自然と感極まり泣けるかといえばそうではなかったです。
内容は凄くまとまりテンポも良くすんなりと進めることが出来ました。
グランドエンド・・物語の本筋に至るまでは十分に及第点だったと思います。
けど、爆発力が不十分でした。これは結末うんぬんではなくそこに至るまでの演出や流れに足りないものがあるからだと思います。
声優陣に関しても日常や個別ルートにおいては十分楽しませて頂きました。
でも、最後の最後心を揺さぶる物を見せてもらえたかといえば・・言い方が悪いかもしれませんがお涙頂戴感を私は感じました。
これは声優さんの力だけでなく物語の構成にもそれを引き出すものが足りなかったからだと思います。
先ほどテンポが良かったと言いましたが、悪く言えばいいことばかりすぎた。
もっと私たち消費者のことばかりを考えず、制作陣のエゴというかやりたいことを押し付けても良かった気がします。
今の世の中、忖度とか必要以上に周りの評価や見られ方を気にして・・そんな世の中に順応することは大切で必要ですが、もっと強い意志というか頑固な物を感じたかった。
物語の中に中だるみと言われるものが少しぐらいあってもいいじゃないですか。それが本当にしたいことであれば。
散々稚拙な文章を並べたけど、この先ＫＥＹとして一線を画するのであれば更なる変化が必要かもしれない。
ありとあらゆるものが出尽くした感のある中、それ以外の中からそれを掴むのは並大抵のことじゃないと思います。
それでも俺は次作も期待を持たずにはいられません。
最後に、批判めいたことばかりを言ってしまいましたが、ＫＥＹ作品はずっと好きです。
そしてこの夏はSummer Pocketsに思いを馳せながら過ごしていこうと思います。
作品に関わった皆様お疲れ様です、ありがとうございました。