問いかけと、こたえ
シリーズを通して言えることかもしれない。
社会人の主人公と、少女のヒロインという組み合わせから生み出される奇妙な空間。
社会人の主人公と、少女のヒロインという組み合わせだからこそ生み出せる康寧の空間。
不完全で、不釣り合いで、非日常的で…でも完全で、ある種のノスタルジーを想起させる雰囲気、BGM、テキスト。
プレイヤーはその空間へと融解されていく。
「ぜんぶは容易に反転する」
疑問符を浮かべる少女。
プレイヤーも少女と同様、疑問符を浮かべるかもしれない。
言葉を投げかけたかった存在は、果たして"そこ"にあったのだろうか。
ピアノ聞くの好き?と主人公は問う。
「ぜんぶすき」で「ぜんぶきらい」だと、こたえちゃんは言う。
主人公はその理由を知っている。
だから、好きを半分で止める。好きを見つけ続けるために。
二人で、一度だけはんぶんにする。
理想で、ダメ
それが、こたえ