企画勝ちシリーズ
「兄」として好きなの？ 「男」として好きなの？
という議論は数々の兄妹感で行われてきたが
「どっちも」「男」がほとんどで、兄と妹の関係を維持したままの肉体関係は
いびつであるとされてきた。
そこに一石を投じたのが、前作のお兄ちゃん、右手の使用を禁止します。だろう。
そもそもなぜ男として意識するようになるかというと、お互いの体の成長に伴い
胸が大きくなったり、股間が大人になったりという過程で性差を感じるからであり
性的行為が異性とするもの、「男」とするものであるという概念が
小さいときから普通は身につくものである。
そこで本作のははである。
キスは家族でもあるが、年頃の兄妹は普通しないのだろう。
おにキスはその垣根をとっぱらった。家族のルールとしてキスを否定しなかった。
キスが性的行為であるという認識が生まれる前にハウスルールを徹底し
お兄ちゃんとキスしてもいい＝お兄ちゃんと性的行為をしてもいい
という概念を子供たちに植えつけたのだ。
狙ってやったかはともかく、ははは兄妹が肉体関係になることを否定しなかった。
「兄」として好き。に禁忌感が生まれなかったのだ。
自分の本当の好みを言えば、親バレ身内バレを経て自分達の関係に苦悩した結果
「兄」として好き。になってほしいのだが、今はそれが揺らいでいる。
あさひが他の妹とのセックスを許容したのだ。
男女が肉体関係になって家族になるには一夫一妻が一般的だ。
だが、兄と妹の関係であれば既に家族なので、男一女一の関係のこだわる必要はない。
理に適っているように思えてしまう。
近親相姦により生まれる子どもは遺伝子が近いので、障害児か天才が生まれる。
という話が一般的だが、可能性としてはそこまで高くない。
という説をネットのどこかで見たことがあるが、その問題さえクリアしてしまえば
右手やおにキスの兄妹の関係は、少なくともエロゲ的兄妹関係の中では
完成系の一つなのではないだろうか。
と、兄妹好きは勝手に哲学すればいい話だが
妹とキスをするというシステムは本当にすばらしかった。
キャラクターの顔がモニター前面にでて、キス顔っていうと個人的には
age（君望マブラヴ）を思い出すが、これはエロゲ界が次世代に残すすばらしい文化
だと思っている。
キス顔がかわいい。ついでに言うと、乳首やおまたもかわいい。
倫理感さえ放棄してしまえば、ここまであまあまな兄妹作品は数少ないかもしれない。
前作のピロートークを今回もがっつり入れてくれたら、個人的には嬉しかったけど。
キャラクターは今回の方がかわいいと思う。
散々完成系とか煽ったがその完成系には多くの人が気づくであろう瑕疵がある。
父親が出てきて、そこでもキスフリーだったら、プレイヤーは倫理感を持った
プレイヤーは嫉妬しないだろうか。
ははルートで父親について語られるのかは不明だが、腐り姫のように
父親とも肉体関係があったら、ここまであまあまな作品にならなかったのは確かだと思う。
（もっというと、あさひたちに子供が生まれて男女が生まれたら誰が誰とエッチするのだろうか。）
結局は誰かがエゴイストにならなくちゃいけないのかもしれない。