完璧に近いと同時に革新的でもある。
満足度は評判どおり高かったです。
愉快かと聞かれると人それぞれなのかな。と。
エンディングの先も長く描くという、求められていたであろう形。
全てが小さな山や谷はあるものの、成功が約束された話。
登場人物皆が幸せそう、という点では疑いようがない。
夢を追っていた主人公が大事な人と共に夢を掴む。
ご都合主義という言葉があるが、これが最たるものなのかもしれない。
これをプレイする人で恋人も仕事も充実している人なんて
何パーセントいるんだろう。
どちらにも妥協点ないし見切りを見つけてる人がほとんどなのではないだろうか。
自分にあった仕事に就いても、挫折はするし怒られる。
恋人方面は一切知らないので、語れない。
学生のうちはいいんですよ。
短い期間にかわいい恋人をゲットするなんて運ゲーですし
既に過去の話なので、過去を美化するのは簡単です。
これは社会人の自分でもがんばればできるでしょうといわれている現在進行形の話。
どこかでも言った気がしますが、リア充が社会に出ても追ってきた。
って感じです。
ヒロインはかわいい。絵が綺麗。
(コンドーム描写が嫌いなのが、個人的には一番困った点です。)
ただ、皆と仕事もお互いそこそこうまく行くので
最初に好きなキャラを選ぶと、そのキャラを他のキャラが超えない。
(律佳が他ルートに出てくる度に嫁に申し訳ないような
嫁の若い頃が見れて嬉しいような。)
かつてゲームを作りたいと思っていた学生時代に友人に
ハッピーエンドは万人を幸せにすることができるか。
と問いかけたことがありましたが、それを思いださせてくれる
作品でした。
バッドエンドは見たくないけど、どうなんでしょう
どちらかの夢のために片方が諦めるという展開もあってはよかった
のではないでしょうか。
0.3+0.7で一人前、あるいは0.4+1.6でお互い一人前のような
関係の方が自分は好きだったりします。
今から夢を追う人、物語を俯瞰できる人あるいは完璧超人にオススメの作品です。
この感想を読んだ人のうち一部の人だけが幸せになりますように。