予想外の良作だっただけに、騙されたと感じる
最初は全然期待してなかったが、体験版がすごく良かったので購入。
正直予想外だった。ここまで面白いものを作ってくれるとは思わなかった。
CG、システム、音楽はさすがの戯画メインシリーズの一つ(?)だけあって、秀逸。
ねこにゃんさんのCGもますます綺麗になってきた気がする。個人的にはタイトルの坂道CGもツボ。
肝心のシナリオは短いって意見も多かったが、特に気にならなかった。
どのキャラクターもキャラが立ってて魅力的。ルートも綺麗に終わって清清しく終わってていい。
ただどうしても許せなかったのが主人公のポジション。
あれだけ序盤で持ち上げといて、肝心な所で仲間の助け無しでは何も出来ない。
いや、出来ないというかさせないって感じだった。
シナリオ読んでく毎に実は運動出来ない、体力無い、頭もあんまよくないとかマイナス面ばかり出されて、かたやヒロイン側はやたらハイスペックなのが発覚。
挙句の果てに唯一の取り柄だった行動力まで負けて「実はあいつのほうが俺より台風~」とか言い出す始末。実際涼ルートラストは次の年の実行委員で委員長どころか副委員長までハルになってて唖然とした。
最終的に駄目な主人公を「すごい」ヒロインが引っ張っていくアホなゲームに成り下がりかける。
そういう手法もありだとは思うが、今回のようなシナリオでそれをやられたら萎える。
主人公をヒロインのかませ犬にしようっていうライターの思惑がすごく感じられて非常に不快だった。
主人公=ハリケーンというコンセプトで売り出したのなら、最後までそれで通してほしい。