たいへんよくできました。
シナリオ: 意外なほど興味深く感じの良い教師もの。ロリヌキゲーとは思えない
キャラクター: プレゼンスを感じられる幼いヒロイン。サブキャラの存在もハートフル
CG: 雰囲気によく合っていてかわいい。色気という点では前作に劣るがロリゲーとしては申し分ない。若干の不安定さはマイナス
エロ: らぶらぶエッチから少し激しいものまで様々。全体的に良いクオリティ
システム: 環境音モードが最高。BGVの導入によりさらなる高みへ到達
原画家とライターが変わってガッカリしたのも今は昔。前作『隠恋ぼ』にも勝るとも劣らない、というか純粋なロリゲーとしての出来は確実にレベルアップしている。
ロリコンなら間違いなく買いだし、ロリコンではなくとも少しでも気になったら買って後悔はしないはず。
主人公が立派な教師として成長するストーリーが面白かったし、ノーマルエンドの別れは胸にくるものがあった。根本的にロリヌキゲーなのでシナリオだけ抜き取って満足できるほどではないものの、一周目えみちゃんルートをクリアした時の印象は「名作」。
幼いヒロインの幼さ、年相応のかわいさの描写が完璧。何かと出来の良いロリゲーではあるが、最も重要な点はここだと思う。
ライターの地力か監督者のロリコン力なのかはわからないが、とにかく素晴らしい。
ただ、呼び名の統一とか細かい部分での矛盾、統括のミスはある。
CGは個人的には前作の方が好み。「かわいさ」「ロリ」に特化し、「色気」が減っている印象。
でもそれはロリコンにとってはおそらく改善と言えそう。
どちらにしても、個性的で表情豊かな良い原画。
いくつかの斜め構図が斜めすぎる点、CGによって顔が全然違うものがある点は些細なことではあるが残念。
エロに関しては、いちゃラブエッチが印象的。えみちゃんかわいい。
幼い子とのいちゃラブという興味深い体験が楽しめる。ののちゃんかわいい。
pororiさん担当と思しきことねちゃんルートでは、ソフトSM的な内容も。全般的に若干似通ったシチュエーションながら、ほんのりと違いを感じられる。ことねちゃんかわいい。
環境音は、前作が夏に発売した夏が舞台のゲームで旬の美味しさそのものだったのに対し、今作は作中期間が長いのと2回目ということもあり、インパクトはさすがに弱い。が、その良さまでは失われない。
エッチシーンにおける臨場感は、行為を長々と描写するエロゲにとって重要なもので、それを盛り上げるシステムというのは実に効果的で価値のあるものなのです。
BGVは前作に欲しかった部分なので今回の実装は嬉しい。ありがとうございました。
攻略が少し簡略化され、ノーマルエンドにCGが無くなったのは少しだけ残念。ノーマルエンドもしんみりして好きなのです。
とはいえ、プレイのしやすさという点では改善と言える。
※この攻略要素については、難易度とフラグの数も含めて個人的には悪くないと思っている。がしかし、「ヒメドキ」の選択肢でエンディングが変わるというのは良くない。
ヒメドキはせっかくの自由な悪戯・プレイができるのだから、エンディングとは関係無く選択肢を選びたい。もう少し条件を緩和するとか、選択肢はそのヒメドキの成否にのみ影響するとか、攻略のためにヒメドキの選択が実質固定化することのないようにしてほしい。
全体的に、ハイクオリティなものをさらにブラッシュアップした見事なロリゲーでした。