他に類を見ないグラフィックとゲーム体験、素敵なものと嫌らしいものの詰まった傑作おもちゃ箱。アンコールが発表され発売を控える今こそおすすめ
シナリオ: 暗い展開と眩しい成長物語が混在。推理要素はオマケのようなものだったが、全体として素晴らしかった
キャラクター: 奇妙な精神状態にあるヒロインたちには感情移入しにくい。が、その背景を知りエピソードを見ていくうちに愛着がわく
CG: 極めて個性的で見応えがある。この作品の価値を大いに高めている
エロ: 作品テーマに沿って必要以上の数と質。もうあと1シーンずつ、幸せな内容のものが欲しかった
システム: メーカーの伝統だがコンフィグはあまりに簡素であり、マップ画面への移動が少しもたつくのはマイナス。マルチエンディングを含めたゲームシステムは完成されている
非処女ヒロインがいて、モブキャラによるヒロイン陵辱があるのでその手のNGがある人は注意。
ハッピーな結末と不幸な結末両方がそれぞれに用意されている。
この手のライアーソフト作品にしてはHシーンが多くしっかりしていて、シナリオも18禁ならではのれっきとした18禁ゲーム。決して「エロ薄」ではないし、まるでおとぎ話のように、ビジュアルから想像されるほどキレイなゲームでもない。
本編ではドロシーに関して描写不足で、アンコールの存在を知らなければ「本来の姿見せろよ!」と思っただろうけれど、既にFD(前日譚)が発表され、彼女のイラストも公開されている。自分はそちらをプレイ前に見ていたのですんなり楽しめたのはラッキーというかなんというかだった。