終始ラブコメで楽しく小技も効いた小春ルートが傑出している。その他は小さくまとまった無難な出来で、取り立てて見るべきものは無いものの悪くもなく、総じて見た目通りのライトな作品だった。
（長文感想は個人ブログにて）
小春ルートの主人公のテンションの高さと童貞っぷりが超楽しかった。
一周目このルートをプレイした直後は、勢いで前作を買おうとしたほど気に入ったものの、一応残りもプレイしてからにしようと思い止まってみたところ、その後モチベーションは右肩下がり。
全体的には良くも悪くも事前に予想した
「ポップで楽しげなライトラブコメ」
の域を出ず、そこそこの楽しさに収まった。キャラクターは良く、シナリオはそれなり、という感じの。
小春ルートの主人公は、常にテンションの高いおちゃらけニンジャ。あの親父にしてこの子ありといった具合である。
それは序盤の共通ルートからの流れとしては自然で、何より楽しい。
いついかなる時でもふざけてしまうところは、確かにおちゃらけ過剰に感じる。しかし、自制しようとする描写もあるし、それはちょっと足が出ちゃった程度のマズさであって、小春ルートの高テンションニンジャは基本的によいニンジャである。楽しいから。
自分は小春ルート担当のライターさんを断然支持するし、もしも過去作でもこのような楽しげなシナリオがあるのなら、やはり追っかけたいくらい、とてもツボった。腹毛の長い白馬の王子様なんて、実にこの作品らしくて上手い。
それに、童貞らしい（けれど相手を思いやる）初Hがまた良いやね。
大体、小春がかわいいのがいかんのである。
同じく才蔵への好意を隠さない夕輝を食う勢いでプッシュプッシュのスーパー怪力ジュニア女子。ツノなんか出ちゃって！ 隠しちゃって！ カワイイ！
押してたくせにいざとなると引いてしまうところがなんかリアルに面倒くさい！ カワイイ！
体験版で小春ゲーかなと思ったら案の定だったでござる。ニンニン。
他のヒロインもかわいいのだけれど、個人的には小春が強すぎたので割愛。
ただ、聖は、目と目で会話する相棒っぷりを個別でも生かせていれば、小春を抑えての首位も狙えたのが惜しい。脳内人気投票の話です。
スターカードをコンプしてないとかはどうでもいいのだけれど、全体的に突貫工事っぽい印象を受けたので、もう少し腰を据えて作りこんでほしかった。また、イベントCGの物量も少し物足りない。
気軽に楽しめる作風は良かったので、きっちり詰めた上で今回以上に楽しげな次回作を期待したい。