実際ナナミの中はヘヴンだった。
（※長文レビューは個人ブログにて）
ハートフルなストーリーといちゃラブとピロートークを楽しむゲーム。もう少しキレと勢いがあれば名作級だった。ナナミはぽてぽてマスコット可愛い。
今回は派手さが控えめで、どっちかというと前作「かみのゆ」の方が好みではある。
普通のエロゲーに近くなったというか。
それが悪いわけではなく、むしろ作品全体のクオリティはかなりレベルアップしているのだけれど、AKINOKO.さん絵の独特さも相まってあの変な妖怪銭湯ラブコメの雰囲気にグイっと引き込まれた自分には、BRAVA!!は大人しくて少しだけ物足りなかった。
あおいとの出会い、演劇で初めてBGMがついた時、挿入歌の入り、あおいルート終盤など、要所要所でインパクトのあるシーンは多くあるものの、派手な事件が無くテキストも全体的にのっぺりしがちなので、もっとメリハリをつけて思いきり盛り上げてほしかった。
シルエット立ち絵はなんか涙を誘う系のアレ。思い切ったなァ……まぁ面白いといえば面白いし雰囲気にも合っている。
ちゃんと描かない分、モブにもシルエットがあったのは嬉しく、定番の髪形や恰好なのもわかりやすくて気に入った。
でもやっぱ顔が見えないと寂しいよね……かおりとかきっと超可愛いんだろうなァ……。（ﾎﾟﾜﾜ
ヒロイン攻略順は
ナナミ＞みなも＞しずく＞日向＞あおい
で、気に入った順は
ナナミ＞日向＝あおい＞しずく＞みなも
ナナミのぽてぽてバディをぽよぽよしたい。
終始ブレない愛らしさでとってもかわゆいよ！ ナナミLOVE！ ｱｯ ぶつかってこないで ｸﾞｴｯ！
個別ルートはあおいと日向が頭二つくらい抜けてた。
あおいはまさにメインヒロイン。一本道でもよかったんじゃね的勢いでメインヒロインルート。
演劇部とか酔っ払いのオッサンとかにもサプライズがあって大好きなハートフルラブコメルート。
日向はこれでもかというほどヒロインの魅力が全開で。
ぶっちゃけ最初はメガネのヒキヲタということで「要らない枠」だったのに……
個別に入ったらお姫様になってたよ……。（真顔で）
ピロートークも一番充実していて、演劇でもカッコよくて、何より成長物語なストーリーがとても良かった。
あとBGMも大変良い。特にピアノ曲。
「純粋アモローソ」「愛アパッショナーレ」「哀レシタティーヴァ」「逢センティメンターレ」は名曲。
挿入歌も最初の部分は鳥肌が立った。（けど終わりの部分は歌詞・メロディ共にダサい）
ボイスで気になったのは日向役の百瀬ぽこさんの演劇での演技。
声、ちっちゃい。
他のキャラのようにもっと声を張った方がよかったのでは。カッコいいけど演劇っぽくないと思えてしまった。
それにしても奏雨さんのお声は天使ですね。（ﾎﾟﾜﾜ
◆まとめ
ストーリーとキャラクター、全体的に優しさに溢れているところが大変好み。
シリアスやトラウマを安易に持ち出さず、変に奇をてらわない徹底したラブコメという点も実に好み。明るく平和なエロゲーのお手本となるべき部分だと思う。
主人公がヒロインを輝かせる良主人公なところも素晴らしい。
きっとこれらに加えた「何か」があるとさらなる良作、あるいは名作と呼べるのだろうけれど、
今回はラブを濃くしたことで良いちゃラブゲーへと落ち着いた感。
もっと上を望みたい気もするし、これくらいで十分な気もするファン心理である。
ともあれ、良い所はブレずにブラッシュアップした次回作に期待です。