「筋金」が何本も通った骨太な王道英雄譚、描かれるのは強烈なメッセージ性を伴った人間賛歌。 ――英雄談:「エースは『Target』の後ろに回りこむ! 尻をこっちに向けろ!」
空のエース、シュウ兄貴が大変カッコいい。
作者の「理想像」が如実に表れている。(前作アルテミスブルーから引き続き)
そう、男は後ろから女を攻めるべきなのだ!
もちろんシン兄貴もシュウの弟。
男の娘? 妹? 声がナヨい?
そんな事を言ってる暇があったら後ろの穴の貞操の心配をしていろ!
という感じの、青少年に是非読ませたい、とても男らしく前向きなお話でした。
熱血ロボットものを作るという試みは実に見事に成功していると思います。「ロボットもの」という意味では
アレかもしれないけれど、それはさておき。
が、気合が入りすぎていて語りが長い。担任の熱血先生のようである。
話が長くお節介な大人、しかも「いつかありがたみがわかるさ」なんて言っちゃう。子供に嫌われる典型的ウザい大人像。
ならば否定しようじゃないか! うるさい、押しつけるなと!
俺たちは、後ろからよりも前から、尻よりも胸を攻めたいのだと!!
という感じの、好き嫌いが分かれそうなお話でした。
とてもとても面白かったです。
ところで土屋君はどっち派なのだろうか……?