ヒロインがプレイヤーの名前を呼んでくれる画期的なエロゲ。ラブリーコールシステムの出来に不満な人も多いようですが、俺の名前は大丈夫でした。
体験版の由仁に惹かれて購入。
萌えゲーの皮をかぶった抜きゲー。テキストはもちろんのこと、絵も秀逸で実用性満点でした。
イチャイチャを堪能してルートを終えたあとも一年間は毎月アペンドで新規エピソードが追加される充実ぶりです。
ただ、難点も多いです。
・主人公の性格が鬱陶しい
・そんな主人公に優希が惚れる理由が無理やりすぎる
・教師二人に至っては単に発情期で誰でも良かったのでは? と感じた
・教師二人の展開にほとんど差が無い
・優希、それ喘ぎ声やない! 遠吠えや!
他には「中出ししすぎ」という意見もあるようですが、そこはいいです。むしろ中出ししてくださいよ、そもそもがエロゲなんですから。
そんな中、惚れる理由のある由仁ルートと綾ルートはおおむね満足でした。
綾は主人公と同じような問題を抱えているので、傷をなめ合う悲しい関係だとしても理由としては一応成り立っています。
で、由仁ルートです。このルートだけ、主人公のウジ虫野郎な性格がプラスに働いていました。
普段はどうしようもないウジ虫野郎な主人公が、なけなしの勇気をふりしぼってナンパ男から由仁を助けてあげるイベントがあります。
由仁はこれまでもナンパ男にしつこくつきまとわれていたのですが、周囲にいたクラスメート達は見て見ぬふりをするだけでした。
そんな中、ウジ虫野郎が何も見返りも求めずにただ助けたのは大きなことです。
で、このあと二人は偽装カップルになる訳ですが、嘘の関係だったはずがだんだん本気になっていく展開は大好物なので、大いに満喫させてもらいました。
声の面でも一番好きなのは由仁です。榊原ゆいさんはアホ声やロリ声を担当することも多いですが、一番いいのはこういう声だと思います。
しかしそんな由仁ルートでも、この主人公が男を見せたのは序盤だけで、あとは自らの力で何かを解決するということはありませんでした。
どのルートでも主人公が何もしていないというのは問題だと思います。
総括。
そんなわけで色々と不満も多いですが、システムやアペンドなどで大いに挑戦している意欲作だと思います。
ついでにいうと、今まで割と貧乳派だった俺をむちむちワガママボディ好きにした罪深き作品でもあります。
画期的で面白い作品でした。