後半の怒涛の展開は恐ろしいほどに爽快。総合的には今まで自分がプレイしてきた中で最高の作品だと自信を持って言える。一点だけ個人的に気になった点はあった。
ストーリー詳細については触れない。
一見、不要な前半のパートでも伏線が散りばめられていて、後半（特に最後の決戦）で回収されていくのが美しかった。後半は画面から目を離せなかった。
とにかくミクロ的にもマクロ的にもミスリードが巧妙で見事。いくつも引っかかった。この点も意外性という点で良かった。
ストーリーは勿論、音楽・イラストも素晴らしい。キャラクターもそれぞれの魅力が伝わってきた。特に推しはメリッサでした。
本当に1点だけ、個人的に気になったのは、メリッサ√のラストについて。できれば所長√のどこかで（あるいはアペンドストーリーとして）、最後のシーン（そしてその後）について触れて欲しかった。他2人の√のラストとは違った意味を持ち、メリッサの依頼に対して具体的にその枝の司はどう答えを出したのか。（他の枝に託すだけでなく、その枝なりの解決を図ったはず）これについて、何かしらの答えが欲しかった。
完全なエゴになるが、所長以外のヒロインのルートは収斂してしまったという本編の解釈はやむを得ないとは言え悲しい。それぞれのアフターストーリー（ifという形でもいいから）を見たかった。その点、所長√の追加要素のあるCS版は購入迷うところ。
とはいえ、全ルート攻略後の今の放心状態はこれまで経験したことがないもの。素晴らしかった。