ドタバタコメディ
巷には多くのドタバタコメディと名乗る作品が出回っていますが、この作品こそドタバタコメディを名乗るに相応しいものでした。
まずシナリオは、二人を一組にして三本用意されています。
さらにそこから二つに分岐…という感じでしょうか？
まあ、一部は分岐せず、エンディング後に派生しますが。
そして、ストーリーは基本的にコメディ調です。
当然ですね。あれだけアクの強いキャラばかりなのですから、コメディにしない方がおかしい。
というか、あれだけの面子をよく考えられたなと、感心します。
ただ、爆笑を誘うような一発型ではなく、広く細かく笑わせる分散型でしょうか。
まあ、それがこの作品の味でもありますね。
主人公は、正直ちょっと心配してました。
何しろ体験版では、あんまりいい所がなかったですから。
ただ、ストーリーを進める内に成長していくので問題なかったです。
次にCGですが、自分は結構好きな部類に入りますね。
原画家さんが二人いますが、それによって生じる違和感はありませんでした。
立ち絵・一枚絵ともにおかしな所はなかったですしね。
音楽は可もなく不可もなくって感じです。
ただ「AYAKASHI」に比べ、印象に残るBGMはなかったですね。
最後に演出ですが、相変わらず業界でもTOPクラスですね。
前作に比べれば、多少は少なくなっているかもですが、それでも十分評価に値するものはありました。
しかしその分、演出に頼りすぎて、ちょっと展開がわからないといったシーンもありましたね。その辺は減点です。
ミニゲームは数が減っているかもしれませんし、印象に残るのが少なかったですね。
まあ、あの野球ゲームは相変わらず面白いですけど。
後は射撃ゲームかな？
総評としては、良作といっていいでしょう。
笑いあり、燃えあり、ミニゲームありの、近年では珍しい形のゲームですからね。
とりあえず体験版をプレイしてみて、興味がわいた人はやって損はないと思います。
最後に…深月可愛すぎ！ ファンディスクではぜひ深月をヒロインに格上げして！