いかにもヒロインが死にそうなタイトルですが(本文にとてもネタバレが含まれてます)
<ゲームを始める前に>
インストールしようとするとデフォルトのインストール先がCドライブ直下のようなところになってて(でも直下じゃない)何の気になしに進めてしまうとプレイは可能になるもののいつのまにかインストールフォルダごと消えてます。(当然インストールし直し)
検索するとどうやら変なところに(テンポラリらしい)インストールされてしまうようなので手動でインストール先は選択したほうが賢明です。
てっきりデフォルトでProgram filesになってるものだと思ってて気付くまでに2回も消えてその都度インストールしなおしました(笑)
<システム面>
なかなかに快適です。ボイス再生中に読み進めた場合でもボイスを再生し続けるかどうかのオプションがあります。音量の調整が難しいくらい。
あと進行度によってタイトル画面が変わります。
<内容>
タイトル的にちょっと物騒な感じがしますが、前評判につられてプレイしてみました。
死に際が近づくとヒロインの死神である琥珀の姿が見えるようになるという設定で主人公はどのルートでも見えていて死期が近いということ、佳境になるとヒロインにも琥珀がみえるようになってさあどうなるという流れで進みます。
ハッピーエンド主義者なのでヒロインが死なないかドキドキしながらプレイしていたのですが、死にませんので一安心です。ご都合主義ですがどのルートも泣けました。
選択肢は一つしかなく、直でルート選択のものなので簡単。妹の雫と幼馴染のほのかを攻略すると琥珀ルートがプレイできるようになります。
~雫~
実妹と義妹に拘る人もいるので一応書いておきますが義妹です。
お兄ちゃん大好きさとか下ネタとかノリの良さとか変態さとかこんな妹が欲しいと思ってしまうくらいの妹キャラですね。
妹がヒロインに居る場合、他ヒロインのルートで妹をどう扱うかというのはゲームとして結構重要だと思います。しにきすの場合、どのルートでもお兄ちゃんを奪われたとかウザキャラ転身とかはなくて全く嫌味を感じさせないのが好感度高いですね、いい味を出してます。人によってはこのルートだけで終わらせても全く問題ないと思われます。
~ほのか~
典型的な幼馴染キャラ。悪いところがなく、そつなく出来てるルートです。
特筆するとすればサブキャラが嫉妬で病みます。病んでるキャラというのに初めてあたったのでかなりびびりました(笑)
死期が近づいた時、どのように死ぬかというのは事前に明かされないのですがあまりの病みっぷりにきっとほのかがこのキャラに殺されるなあと途中で既に気付きましたねw
でも殺されませんので安心です。
ちなみに雫の名言の一つはほのかルートで出ます(笑)
~琥珀~
最初はプレイできないこのルートは、新しい選択肢が解放とかではなくスタート画面から直で選べるようになる形でプレイ出来ます。
選択肢が一つしかないゲームなので恐らく誰もがそこでセーブして2ヒロインに取り掛かるはず。そうなると以前の共通が一回きりで話もおぼろげになってしまってるかもしれませんが、スタートから別視点(主人公ではなく琥珀視点)で飽きずに軽く復習できるってのはいいですね。
ルートの解説に入っていくと、話の中盤から幼い頃に主人公が死別した日和という女の子が実は死神の琥珀なのではないかと思わせるような描写が結構頻繁にあります。ネタバレというよりはまあそうなんだろうなあと誰もが途中で思う感じに作られています。実際、そうです。
エンドは日和が死んだ時主人公が死んでいて、主人公を生かす代わりに日和が死神に命を差し出したという話なんですが、結末は主人公がそれに気付いて命を琥珀(日和)に差し出す(返す)ことで元々の運命に戻すというところに落ち着きます。
その流れになったとき、お兄ちゃん大好きの雫の存在とかその他今までの年月はどうなるんだろう、関連する記憶が他人から全部消えて最初から主人公がいなかったことになるのかなといろいろ考えたんですが、死別したその瞬間に現実が戻って幼い主人公も日和も助かるという落ちになりました。そして幼い主人公が今までの出来事は長い夢だった、夢の中でも琥珀(日和)と結ばれてたんだというところで終わります。夢オチっていうほどご都合主義の夢オチではなく、よく考えた末の結末なんでしょう。
プレイ中はぼろぼろ泣いてたので今だからいえるんですが、他のルートでは死んだはずの日和への気持ちに呪縛される主人公がそこから吹っ切れるというのを題材にしているのもあるので最後の最後で日和と結ばれるってのはどうなんかなとも思います。
以下個人的感想
琥珀の最初のHシーンで描かれていた鎖骨。ロリはロリぷにとかも多いですが、あのちょっと痩せた鎖骨が幼さを強調していて釘付けになりましたね。生唾がでました。それでそれで琥珀が可愛すぎて可愛すぎて。
日和だと分かった後も琥珀の姿のままで(姿は全く違います)このまま穏便に終わって欲しいなと思ってたんです。中盤で死神から肉体のある存在に一時変わってたりしてたのでそのまま一緒に暮らせたらなと思ったんです。
途中でゲームタイトルにもある死神の接吻には特別な意味があるからという伏線があったので主人公が死んで琥珀(日和)に命を差し出したときにきっとここでキスで全部丸く収まるのを期待してたんです。
そしたら死神がキスすると相手が死神になって代わりに自分が死神から解放されるという落ちでそれはあまりにも残酷ということで琥珀がキスしてくれなかったんです。結局、その瞬間だけ特別措置で同年代となった日和の姿に戻って(死神やめて)日和がキスすることで運命が10数年前に戻って上に書いた落ちになるんですが、琥珀とラブラブなキスは結局ないまま終わったのが残念でなりません。