アリサに心を打ち抜かれた。須本さん、GJ!
以下は体験版冒頭で速攻で主人公のことが気に入った者の戯言です。
攻略順は泉→アリサ→カスミ→トーコ→美羽。
初回プレイでは完全にアリサに心が吸い取られてしまいました。
泉シナリオ後半のアリサの活躍とアリサシナリオで完全に精神が麻痺し、
残りの3シナリオではアリサに心奪われて半ば呆けた精神状態でプレイ。
少し我に返ったのは美羽シナリオの後半になってからのことです。
このゲームの少し特異な所は、ゲーム世界のリソース配分が偏っていて
アリサが圧倒的に優遇されています。カスミやトーコは言うに及ばず、
ライバルであるはずの泉も彼女の味方。そして、主人公の泉への態度を
見てもアリサとの関係が大きく影を落としているのが見て取れます
(物語の冒頭で泉を冷たく突き放すのはそのせい)。
なぜそこまでゲーム世界が一方的にアリサに肩入れしているかというと、
2人の幼馴染同士のライバル関係を話の軸とする幼馴染アドベンチャーを
一方に10年間のブランクがあって、かつ主人公の一臣が一番大切なことを
忘却しているという圧倒的なハンデを背負わせた状態で成立させようとしたからでしょう。
(アリサに5人ヒロインで設定の1/5の重みしか背負わせないつもりならこんな無理をする必要はない)
というわけで半ば必然的に物語の中心に一臣とアリサの過去のすれ違いがデンと存在し、
それに重みを持たせるため海底都市アクアという設定も生まれたように見えます。
アリサ・泉ルートでも(他ルートは言うに及ばず)忘れられた大事な約束について
アリサは一臣に肝心な所は結局何も言えずに終わります。
一臣に思い出してもらう他ないわけですが、この辺の事情はリアル世界で
身に覚えのある自分には非常に身につまされるものがあります。
私から見れば、アリサ(や一臣)の言動・行動は設定から導き出される一つのありうる形です。
一般人が許容できる範囲を超えてこういった設定を思い切って物語のメインに据えたが故に、
自分はこの物語に反応しまったのでしょう。
アリサシナリオは何度か再プレイして今では平静にプレイできるようなった。
泉シナリオは再プレイする気が起こらない。