大筋納得だが、一部に違和感
痴漢陵辱モノだが、このゲームの主人公には大義名分が存在する。
現実に置いても充分起こり得るアクシデントにより、主人公は社会的に抹殺され、その復讐の為に痴漢陵辱を行う(それに巻き込まれる罪のない人もいるが)
痴漢モード時はちょっとしたゲーム性が有り、軽いスリルを味わいながら行為に及ぶ事が出来る。
ただ、裏返せば難易度の低い作業ゲーであるとも言え、気軽に抜きネタにしたいプレイヤーも、痴漢のハラハラ感を味わいたいプレイヤーも中途半端な印象を持つだろう。
読み物的な痴漢モノなら既に他にもあるので、次回作(この記事を書いている時点でシリーズ2作目のアナウンスが有った)ではもう少しゲーム性が味わえる様にして欲しい。
シナリオはマルチシナリオで、大きく主人公が単独(以下単独)で復讐を果たすルートと、痴漢仲間と共謀して(以下共謀)貶めるルートに別れる。
どちらを通っても主人公はしっかりと復讐を果たす事が可能となっているが、途中の展開において納得し辛い部分が何箇所か存在する(以下ネタバレ)
次女の奈緒を貶める時が特にそうで、共謀ルートでは、辱めはするものの恋愛成就の一助をしてしまうし、主人公と奈緒、それと痴漢仲間(奈緒が惚れている)との3Pでは、行為中に奈緒がひたすら痴漢仲間へ入れ込んで、主人公は参加はしているものの蚊帳の外に置かれる為に、陵辱しているはずがむしろこちらが屈辱感を覚えてしまった。
単独ルートでも、独占出来るかと思いきや、奈緒との行為ではグラフィックの用意されていないエキストラ男を交えての3Pとなる。
三女の花音攻略では、共謀するルートに置いて、3P→2P→4Pと言う流れでSEXを行うが、2P時に恋人同士の雰囲気でSEXを行う。
これが花音を惚れさせて叩き落とす為の策略ならば納得出来るが、主人公は本気で入れ込むので、その後に4Pへ至るのが納得出来ない。
この2Pシーンは単独ルートで描写した方がはまりが良かったのではないだろうか。
肝であるエロシーンだが、各シーンは短かったり、省略されていたりしていて、実用性はそこそこと言った感じである。
特に惜しかったのは、支配下に置いたキャラへの、その後の調教シーンが省略されまくっている点である。
花音・奈緒共に、もう2つ3つほどエロシーンが欲しかった。
CGの差分も少なく、脳内補完に頼る量が多いのも残念。
全体的に見て、質は良いが量が足りなかった。