良い要素があるにも関わらず、うまく捌けていない、そんな印象を持つ作品。ストーリーの流れにしろ無駄や、しっかりと描写して欲しいところを手を抜いていたりというのが、かなり目に付く。そうだとしても、それなりに面白いと感じるのは、主人公の設定が気に入ったせいだと思う。(女形)
起承転結という言葉があるが、起こしたまま結んでいないというか、なぜそのキャラを出したんだろうという感じが在る。そして、全体的に見ても、攻略順があるのだから、もっと、盛り上がりがあって欲しいものだと思う。名雲ルートを攻略する際に、もっと心に迫るもの(自己の変革をもっと前面に押し出しても良かったのではないだろうか)があって欲しかった。もう少しシナリオライターさんに頑張って欲しいものである。香具耶ルートにいたっては、最終試験くじらの作品製を損なうためだけのストーリーと思うのは自分だけだろうか。