随分前にプレイしたのだが、かなり強烈な作品だった。最初のエンドを迎えたとき、胸が震るえた。
この物語の中心は主人公ではなく妹であるのは明白だろう。個人的な解釈を含むが、妹が死んだ時点で世界は分かたれ、可能性という不安定な世界が続出した。その中で主人公は、妹以外と、幸せを見つけるが、それは可能性の世界故に、消える。消えた後も妹は、また夢を見続けるかのように、可能性の世界を繰り返す。そして、ラストは、安易なエンドでは無いと感じた。これは、もはや存在しない妹が幸せに存在しているということは、『可能性』に対する『現実』にはありえない。つまり、ラストは、願いなのではないだろうか、と。