プレイして良かったと思える作品でした。
Q-Xの作品はいつも非常におしい線をいってると思うんですよね。
もっと作りこめば更に良くなる要素が目立つだけに非常にもったいない気がします。
やはり一番の原因はブランドの力の無さなんでしょうね。
ここでいう「力」というのは、スタッフの数だったり外注関係だったり。
(スタッフを増やさなかったり外注を出さなかったりするのは、こだわりがあるからなのか出来ないのかはわからないですが)
1本あたりのリリースの間隔が3年だったりと、このブランドの1ファンとしては非常に歯痒く思っている次第です。
で、幻月のパンドオラの評価なんですが、上に書いてあるようなことは一切考慮せず1つの作品として評価しています。
まずシナリオについて。
攻略可能人数が3人と現状の主流の中では非常に少なくなっています。
ただ、その分内面描写やシナリオにはかなり引き込まれてしまいました。
キャラもしっかり立っていたし、サブキャラも魅力的なものが多く良かったと思います。
個人的にはえちぃシーンをもっと減らしてもいいからあと2キャラほど追加してほしかったなぁと。
千歩子や初露、トゥナはメインでも引っ張っていけそうな感じはしました。
所々分かりにくい表現があったり疑問に感じる部分もありましたが、全体としては非常にまとまりの良い構成だったのではないかと思います。
キャラについて。
亜方逸樹氏の描くキャラって個人的にかなりツボです。
柔らかい雰囲気っていうか、なんていうか。
あとしっかりと描き分けができているのも評価できる点だと思います。
1枚絵の構図を見てみると、亜方逸樹氏は巨乳キャラより貧乳キャラのが上手いのかとも思います。
各ヒロインについて詳しくは書くつもりは無いのですが、
真姫は個別に入ってからの可愛らしさは凶悪でした。まじやべぇ。
uni先輩はなんていうか、新しい系統のキャラな感じがします。
詩乃鈴を超える妹キャラってそう居ないんじゃね?ってくらい魅力的な妹キャラだと思います。
CG、背景について。
人物は非常に綺麗に描かれています。
背景はほとんど意識していませんでした。
ほんの一部、立絵と1枚絵でちょっと違うんじゃね?って部分があったりも。
問題は演出系の弱さですね。
エフェクト関係が極めて弱い。致命的だと思います。
エフェクトが弱い分、まずは見た目で一昔前の作品のように感じる。
更に視覚効果で表現できない部分をテキストで表現しようとする。
1枚絵やエフェクトで表現するべき部分をテキストで表現しようとするのは無理があることだと思います。
そのせいでテンポが悪く感じてしまう部分もありました。
あとはエフェクト関係が弱いせいで、場面の切り替わりなどで、あれ?と思ってしまう部分もありました。
システムまわり。
可もなく不可もなく。
デザインがシンプルすぎて古臭く感じてしまうかもしれません。
良い部分と悪い部分の両極端が目立ってしまう作品だと思います。
しかし、個人的にはやってよかったと思える作品でした。
最後に。
NYAON&くすくすタッグが巷では結構な人気だと思います。
個人的にも好きなタッグではありますが・・・
亜方逸樹&茉森晶タッグが最強な気がします。