文句なし!
くそおもしろかった。もう正直この一言だけでいいんじゃないかと思う。
ニトロプラスらしく、音楽、演出、シナリオ、キャラクター、絵、そしてキャスティングと抜群だった。内容的には1945年以降の共産主義革命と開拓時代のアメリカでのフロンティアスピリッツ、そこのSFを混ぜ合わせた感じだった。共産主義革命の話やフロンティア時代のアメリカや西部劇などもそれなりに好きで色々と読んだだけに、すごく物語自体にもはまった。
「黒の鷹」が出てきた時、その長い銃身といかにもなフォルムに、ワイアット・アープと彼の愛銃であるバントラインスペシャルを思い出したし、黒のフランコの話だと、やはりというかチェ・ゲバラが浮かんだ。
戦闘シーン、まとめ方をとっても、文句ひとつあろうはずがないという感じだった。スウィートウォーター賛歌も雰囲気が抜群だった。出てくるキャラもいちいちよかった。見ていて気持ちのいいクズっぷりの強盗団の連中やゴロツキ、理想を追う若者、自らの野心を一心に追うもの、どれもこれもよかった。
やり終えた瞬間、「これはもう100点しかないな」と素直に思えた逸品だった。虚淵氏にはまた再びこちらでも筆をとっていただきたいものだ。