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slav23さんのSEVEN-BRIDGEの長文感想

ユーザー
slav23
ゲーム
SEVEN-BRIDGE
ブランド
Liar-soft(ビジネスパートナー)
得点
80
参照数
480

一言コメント

さあ、冒険の旅に出かけよう

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

20世紀初頭のパラレルワールドを舞台にした旅物語。
世界観もしっかりしており、旅の仲間もドイツ出身の
主人公を始め、日本、台湾、中国、ロシア、インド、
フランス、トルコ、アイルランドなどなど世界各国の
出身者から構成されています。

ストーリー;黒死病と対オスマン・トルコ帝国戦争
によりヨーロッパが滅びた世界、故郷を失ったドイツ
人で読心術の力を持つ成年クゥ・クランは北京で堕ち
た生活を送っていたのですが、ある日出会った不思議な
少女エマからいわくつきの黒い切符を渡されます。
「“黒の切符”を手にした者は、黒い列車に乗り旅立つさだめ。
向かう先は、夜のとばりに閉ざされたヨーロッパ。列車の名は
“プレステ=ジョアン”。七つの橋を越えて終着駅にたどりつ
いたなら、かならずや望みがかなう」
死に場所を求めて故郷を目指すクゥとエマの2人、同じ目的を
持つ旅の同伴者たちの呉越同舟の冒険の始まりでした。

機関車プレステ・ジョアンやサイボーグ、中世の歌唱人形
などなど、今日ののスチーム・パンクシリーズを思わせる要素も
たくさんあり、2005年の作品ですが冒険ADV求める人には
お勧めできます。

残念な点は冒険を彩る面々がパートボイスであったり
終盤(5~7の橋)が駆け足になるところでしょうか。
この2点それぞれ-10点として80点とします。

お気に入りのキャラは主人公のクゥ。堕ちた彼が旅の
果てにエマのためにあそこまで成長するとぱ(゚´Д`゚)゜。