エロゲでバトル物をやる最大のメリットは、「ルートによって違う敵と戦う」ってことだと思うわけですよ
基本的に、予想以上に熱くて楽しめました。バトル物エロゲとしてはいい感じだと思います。
台詞回しは正直厳しい部分も多かったけど。DQNとかってレベルじゃねーぞ!
バトル物エロゲはいろいろあるが、どれも共通して面白さの基になってるのは「ルートによって違う敵と戦う」あるいは「ルートによって違う仲間と共闘する」ってことじゃないかと。
ここでは詳しく書かないけど、装甲悪鬼村正もBALDRSKYもあやかしびともFateも、一本道の小説では味わえない魅力がそこにあります。
んで、このElectroArmsはどうかと言うと、そこが中々よくできてます。綾鷹がまさにそうで、敵になるルートと味方になるルートがある。ただし彼の主義主張は一切ブレてないのがポイントですね。
主人公の立ち位置が変わることで敵も味方もガラっと変わる。それがバトル物エロゲの醍醐味でしょう。
ただひとつ微妙なのは、TRUEと言えるルートがないこと。
「立ち位置の変化が面白い」というさっきまで意見と矛盾してんじゃねーか、というのはまぁその通りなんですけど…
でもやっぱり、ぶっちゃけルートによって熱さが違うんですよね。
具体的に言うとレオナルートが一番熱いし確信に迫ってる上ラストバトルも迫力ある。
対して忍ルートのラストバトルは発想はいいんだけど、最後にあれを残してた僕はめちゃくちゃ消化不良感ありました。
ルートによってEAの真実があっさり明かされてたりとか、ヒロイン3トップで行くならどこからやっても面白いように構成してほしい。というか、すべき。
シナリオや演出などは悪くなかったので、あともうひと押し物語全体の構成を考えていただきたいところです。