世界は終わってしまうけれど、そこには確かな救いがあった。
戦争で心をなくしてしまった兵士と見知らぬ少女のお話。
いわゆる終末系と呼ばれる作品なのですが、今まで私にとってはあまり触れたことのないジャンルの話だったので、新鮮な気持ちで読み進めていくことが出来ました。
まず最初に思ったのは、CGが綺麗だなということです。
淡く繊細さを帯びた絵柄が物語の悲しげな雰囲気とマッチしていてgood。
それによって、全体として戦時中の物悲しさを強調しているような印象を受けました。
かといって、戦争の凄惨さに主題をおいているわけではなく、終末していく世界、その終わりゆく世界を見る少女、無口な兵士のブリキがこの作品の世界観の中心だと思います。
さて、読了後に感じたことですが、「綺麗な物語だな」ととにかくこれに尽きます。
いろいろ思うことはあるのですが、総合的にまとめると他に適切な言葉が思いつきません。
ああ、綺麗という陳腐な言葉でしか表現できない自分がもどかしい……。
A Happy Valentineをプレイするとちょこっとだけしあわせになれます。