ハッピーエンド好きな人間にはオススメしないが・・・。
大正時代を背景にした世界観設定は、学園モノやファンタジーをやりなれている目には新鮮に映る。話の展開は前半伏線を散らしつつ、後半に進むにつれシリアス路線と悪くない運びで読み飽きることは無かった。初回プレイではバッドエンド直行固定と少々萎えたが、物語の結末の一つとして全体を捉えさせる為には最適な手法に思えた。メインシナリオではハッピーエンドと手放しで喜べるシナリオが無かったが、後を引く話の造り方は個人的には好印象。ボリュームも適切、サウンドのレベルも高く、結末にさえ納得が行けば楽しめるだろう。