キャラゲーはあまりやらない自分だが、このゲームは不思議と楽しめた。安っぽいメロドラマでなくハートフルなラブストーリーを読ませて貰いました。
要するに学園モノってシナリオが作りにくいんですよね。
だからヒロインのイジメだの親子関係をシリアスパートに持ってきて、安っぽい昼ドラみたいな取ってつけたような展開になっちゃう。こっちも「ああ、いつもの流れね・・・」とスキップボタンを押すだけ。
このゲームの優秀な所は、そういうテンプレ的なシリアスパートを共通√の後ろにポン付けするのではなく、しっかりとそれぞれのヒロインの個性に根ざした独自の『主人公とのリレーションシップ』を一つのドラマとして描いている点だと思う。
『主人公による、ヒロインと第三者の仲裁』ではなくあくまでも『主人公とヒロインの関係の円熟』を描いている。
そう考えた時に、ロミオとジュリエットから続く主人公とヒロインが障害(第三者)を乗り越えるという構造は果たしてラブストーリーと言えるんだろうかという疑問が湧いてくる。
ラブストーリーと言うからにはリレーションシップ自体を主眼に置かないと嘘だろうと。