最初は前半の過去パートが嫌いだったけど、段々この雰囲気こそが好きになってきた
退屈な田舎ドラマだと思ってずっとイライラしてたんですけど
いつの間にか郷愁というか、雪国を闊歩する生命力あふれる少年少女に魅せられていました
なんでしょうね、すごく写実的で音楽も空気的なんです
退屈な田舎だからこそ些細な出来事が鮮やかに映るしセクシャルな出来事も凄く生々しいというか・・・
三島由紀夫の「潮騒」みたいな感じとでも言いましょうか、非常に純文学的な快感があるんです
途中からは打って変わっていつもの京極夏彦みたいな世界観に移行していくんですが
美しく鮮やかだった冒頭パートのせいでむしろ色褪せて見えちゃう感じがしますね
もちろんそんなものをエロゲに求めてないという人にとっては大迷惑な作りでしょうが
心がまっさらな状態から染み込ませていくとかなり効きますよ