それ程悪くは無い(と思っている)が少なからずマイナス点も多い、変身魔法少女のゲーム。
早速マイナス点から。個人的に一番の問題点は、個々のシナリオの設定が独立していること。とあるルートの悪役が別のルートでは影も形も見せなかったりする。シナリオライターを見ると結構な数いるので、仕方ないのかなぁ、っと思いつつも最低限設定を統一しろよ、とかも思う。
脇役も活躍するっぽい話もあるけど、基本的に話が弱いので印象が無い。もっと活躍させればいいのに。
七音ルートは、王道的な幼なじみ話・魔法少女話(唯一)。後半の魔法少女話は一般の熱血系漫画から修行とか中ボス(四天王とか?)を取り除いた簡略仕様なので少々物足りないです。ちなみに七音の「活動的なスポーツ少女」という設定は本編では全く生かされていない。
鈴ルート・クゥルートは、割と普通な感じ。魔法少女話が無かったのでそう感じただけかもしれないけど。悪いわけではない。鈴ルートで気に掛かったところは、主人公が父親に電話する話があり、そこで主人公が唐突に伏線の張られてない台詞を吐く。ライターさんはなんの意図があってそんな台詞を言わせたか全くもって不明。
アリエッタルートは少し切な目の話。
隠しルート?は、魔法少女話を根底から覆した話なので、個人的には好きじゃないです。声優さんは嫌いじゃないんですけどね。
「AFTER…」は、正確にはアフターっぽいアナザーです。どれかのルートの「その後」にはなってないです。これも正直、肩透かしな感じ。
個々のシナリオがほぼ独立した設定だった点と、共通ルートが割りとあった点、セーブ数が少ない点がマイナス点ですかね。