評判どおりの出来。でも…
いろいろな面でだめっぽいですが、設定というかキャラクターの造形に見るべきものがありました。
メガネを除いたヒロインたちは傍から見てどうでもいい理由で惚れてるんですが、本気なんですよね。だからこそ相手の要求に応じ、自ら選択して堕ちてるんです。他のゲームによくあるような快楽のみによって堕ちるヒロインに少々疑問を持っていたのでその点は良いと思いました。
援交少女とSM少女は主人公の働きによってそれぞれの相方の真実を見たときに別れを選択するのですが、主人公には惚れないんですw ヒロインたちは主人公に興味が移っているのですが、彼はただ犯すだけなんですから。
先生のルートでもそんな感じで、覗き魔という個性は一面に過ぎず本来の主人公は立派な教師であると教唆しているにも係わらず、彼はお得意の警察参りに行ってしまいますw
メガネは主人公の合わせ鏡って感じでしたね。
なかなかいい素材なんですがシナリオ運びが圧倒的に下手なので損をしています。うまく調理できれば一風変わった純愛物語にも出来たのに残念で仕方がありません。
ヒロインの中で先生が一番よかったなぁ。こういう馬鹿な子はなかなかいないのでw 教師や人間としてどうかと思っても中田氏をおねだりしたり。思わず笑ってしまったが、実は深い意味があるんじゃないかと勘ぐって見たり。
主人公は空気で、ヒロインたちの群像劇っぽかった。こういう見方もあるってことでちょっと書いてみました。ゲームとしてはだめですけどね。