あと一歩が足りなかった
終わってみればそれなりに楽しめたなとは思えるものの、なんとも言えない物足りなさがあるのも事実、という感じ。
なぜか重要なファンタジー要素がほとんど出番がなく、「振り払わなければならない因縁」みたいな扱いになっていたせいで、前世からの繋がりみたいな「この作品に求めていた要素」が薄かったように感じられたのが原因かと思われる。
確かに「前世と今は違う、ヒロインに対しての感情は自分だけのものなんだ」という決意をするのは重要だと思うが、もっと前世からのつながりをロマンティックに描くような方向性があってもよかったんじゃないかと思う。
せっかく天音と来海とで二人も前世関係のヒロインがいるのだから、その両方をかき分けてくれたら差別化にもなったのでは。
天音は「妹」という要素の方が強すぎて、この作品である意味があまり感じられなかった。